「IT/イット」などで有名なベストセラー作家スティーヴン・キングの最高傑作『シャイニング』
映画化もされ、ホラー映画といえば『シャイニング』を連想する方も多いのではないでしょうか。
あの惨劇から40年後を描いた続編『ドクター・スリープ』が映画化され、2019年11月29日に公開されます。
原作のスティーヴン・キングも太鼓判を押す本作についてドクタースリープ(映画)登場人物と小説はリンクしてるのか?
ホテルの悪霊も紹介!
『ドクター・スリープ』とは?
スティーヴン・キングの小説『ドクター・スリープ』が原作で、『シャイニング』の続編にあたります。
ちなみにスティーヴン・キングと言えば『IT/イット』の最新作も公開されたばかり。映画化されるほどの名作を数多く世に生み出すベストセラー作家です。
監督はマイク・フラナガン。『オキュラス/怨霊鏡』『ソムニア-悪魔の少年-』などのホラー映画が有名で、2017年にはスティーヴン・キング原作の映画『ジェラルドのゲーム』の監督も務めています。
主演は『トレインスポッティング』『スター・ウォーズ』など多くの作品に出演している俳優、ユアン・マクレガーです。
『シャイニング』の続編
まずは簡単に『シャイニング』のあらすじをご紹介します。
舞台はコロラド州のロッキー山上にある豪華なホテル。
冬は閉鎖され、雪に閉ざされるホテルに、一冬限りの管理人としてやってきた小説家志望のジャックと妻のウェンディ、そして一人息子のダニー。
不思議な能力「シャイニング」を持っているダニーは、ホテルにいる自分たち以外の存在に気づきます。
実はホテルでは過去に惨劇が起きており、今も亡霊たちが館内をさまよっていました。
次第に起き始める超常現象。
ホテルの禍々しい力に飲み込まれ、ジャックは狂気に取りつかれて家族を襲い始めます。
最後はウェンディとダニーが辛くもホテルからの脱出を果たします。
ジャックを演じたジャック・ニコルソンの狂気に満ちた表情。
映画本編を観たことない方でも、この画像なら見覚えがあるのではないでしょうか。
1980年に公開された作品ですが、今でも有名でホラー映画の金字塔と言われています。
監督のスタンリー・キューブリックと親交のあったスティーヴン・スピルバーグの映画『レディ・プレイヤー1』(2018年公開)では劇中のゲームステージとして『シャイニング』の世界観がそのまま登場しています。
また、原作と映画では一部の設定が異なっており、このことを不満に思った原作者スティーヴン・キングはのちに自身で脚本を手掛けドラマシリーズ化もしています。
『ドクター・スリープ』のあらすじ
2013年に発表されたスティーヴン・キングの同名の小説が原作で、『シャイニング』から40年後(小説だと30年後)を描いた作品です。
40年前のホテルでの惨劇を生き延びたダニーは、心に傷を抱えたまま大人になっていました。
「ドクター・スリープ」のあだ名でホスピスで働く彼の周りで、不可解な児童失踪事件が起こります。
そんな彼にある日、謎の少女アブラからメッセージが送られてきます。
アブラはダニー同様、不思議な能力「シャイニング」を持っており、その力で児童失踪事件を目撃したために、狂信的な集団に命を狙われていました。
事件の謎を追うことになった2人は惨劇の舞台となったあの呪われたホテルにたどり着きます…。
封印された”住人たち”はよみがえり、ホテルの恐怖は再びダニーとアブラに襲いかかります。
少年だったダニーが中年と呼ばれる年齢で再登場する本作。
惨劇から生き延びたものの、心に負った傷は癒えないまま悲壮感あふれる再登場となってしまいました。
人気俳優のユアン・マクレガーが、繊細さと渋さを同居させた演技でダニーを演じます。
本作とは真逆の作品ですが、『プーと大人になった僕』でも大人になった少年クリストファー・ロビンを演じていましたね。
また本作のキーキャラクターであるアブラを新人俳優のカイリー・カランが、悪役ローズを『ミッション・インポッシブル』『グレイテスト・ショーマン』のレベッカ・ファーガソンがそれぞれ演じます。
どんな悪霊が出てくる?
予告編で確認できるのが、『シャイニング』でも登場し圧倒的な存在感を誇っていた不気味な双子の姉妹。
廊下で立っている姿は、ジャックが襲いかかってくるシーンと並んで有名ですね。
過去ホテルで起こった惨劇の被害者であると想像できます。
ほかに『シャイニング』に登場していた悪しき”住人”といえば237号室の女性がいます。
ジャックがホテルの237号室に入った際に遭遇する霊で、美しい女性の姿で迫ってきます。
しかし本当の姿はおぞましい老女というびっくりな演出で登場しました。
原作では誘惑した若い男に逃げられ、バスタブで自殺した婦人の霊だとされています。
終盤に出てきて不思議なインパクトを与えてくるのは熊の着ぐるみの男とタキシードを着た男。
ウェンディが目撃する亡霊で、特に襲いかかってくるわけではありませんが突然現れるので少し不気味です。
このようにホテルには多くの霊たちが存在しています。
『ドクター・スリープ』ではどんな恐怖が待っているのでしょうか。
悪霊とは少し違うかもしれませんが、『シャイニング』でジャックが鏡に書いた「REDRUM」の文字(鏡文字で反転させるとMURDER・殺人)が再登場していたりと前作との繋がりを感じさせます。
小説との違い
映画では『シャイニング』の惨劇から40年後と言われていますが、原作小説では30年後と言われています。
これは単純に発表された年代を考慮しての変更かもしれませんね。
前作の『シャイニング』は先述のとおり、監督の意向で原作とは一部設定を変えており、結末も微妙に異なっています。
映画『ドクター・スリープ』は、どちらの結末の続きを描いているのか明確にされてはいませんが、原作者のスティーヴン・キングが絶賛したとのこと、原作に忠実もしくは原作者も納得するクオリティーに仕上がっていることは間違いなさそうです。
実際にスクリーンで観て確かめたいところですね。
まとめ
スティーヴン・キング原作の『ドクター・スリープ』は、前作『シャイニング』で生還したダニーのその後を描いた作品です。
大人になったダニーが、同じ能力を持つ少女アブラとともに、呪われたホテルへ立ち向かうホラー映画です。
最高傑作と名高い『シャイニング』の続編で、原作者も太鼓判を押した本作はわたしたちにどんなトラウマを植え付けてくれるのでしょうか。
2019年11月29日公開です!今から楽しみですね!
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