女を探し男がたどりついたのは、美しくも暴力的な世界「ゴーストランド」。
果たして混沌の世界から、女を見つけ出すことは出来るのか!?
『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は、『冷たい熱帯魚』や『新宿スワン』シリーズなどで知られる、鬼才・園子温監督のハリウッドデビュー作となるアクションムービー。
Contents
園子温監督のハリウッドデビュー作
園子温監督は、プロの映画監督としてデビュー当時からいつかはハリウッドにいくと誓っていましたが、本作のプロデューサーであるレザ・シクソ・サフィから脚本が届きプロジェクトが始動しました。
しかし、2019年2月にこの映画の撮影に入る前に心筋梗塞で倒れ、集中治療室に運ばれ死にかけました。
そこから不死鳥のごとくよみがえり、本作はいろいろとハードな山を乗り越えて撮りあげられました。
本作は、いつかはハリウッドデビューを果たしたいという園子温監督の悲願が叶えられた渾身の1作となります。
撮影は、当初アメリカロケの予定でしたが滋賀県や京都・東映太秦撮影所などオール日本ロケで撮影が行われました。
日本映画界の鬼才・園子温監督
園子温監督の作品は常に日本映画界の話題をさらい続け、2009年の「愛のむきだし」がベルリン国際映画祭、「冷たい熱帯魚」がベネチア国際映画祭、「恋の罪」がカンヌ映画祭など、ここ数年に発表した3作は3年連続で世界三大映画祭に招かれ、いずれも絶賛を浴びました。
2012年の映画「ヒミズ」ではベネチア国際映画祭で、日本人初のマルチェロ・マストロヤン二賞と最優秀新人俳優賞をダブル受賞しました。
園子温監督は、これまで数々の問題作を世に送り日本映画界の話題をさらい続けている、鬼才監督とも称されています。
『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は、個性派俳優ニコラス・ケイジと園子温監督という強烈な二つの才能が融合した痛快エンターテイメント作品です。
ざっくりあらすじ
裏社会で名を知られた男・・・その男の名はヒーロー。
ヒーローはプロの犯罪者として名をとどろかせたものの、銀行強盗にしくじってしまった。
そしてボスのガバナーに、囚われの身となりある任務を命じられた。
裏社会を牛耳るガバナーに失敗を責められた彼は、ガバナーのもとから逃げ出した女を連れ戻すことを命じられる。
特殊なボディスーツを着用して女を探すうちに、ヒーローはゴーストランドという街にたどり着く。
その街は、極彩色に彩られた狂気と混沌の世界 ”ゴーストランド”。
東洋と西洋の文化が混じり合う暴力に満ちた街で、彼は女に関する手掛りを追う。
果たして、女を見つけ出すことはできるのか?
そして、ヒーローは自由の身になれるのか?
キャスト
ヒーロー役/ニコラス・ケイジ
叔父にフランシス・フォード・コッポラ、叔母にタリア・シャイアという芸能一家に育つ。いくつかの舞台経験をした後に1982年に「初体験リッジモント・ハイ」でスクリーンデビュー。
「ワイルド・アット・ハート」などアート系の作品に出演することが多かったが、アカデミー賞主演男優賞を受賞した「リービング・ラスベガス」を機に、「ザ・ロック」「コン・エアー」「60セカンズ」などのハリウッド大作に出演するようになりました。
最近では”キレてる”暴走演技で、次々と名作や奇作に主演している怪優の一人です。
逃亡した女役/ソフィア・ブテラ
アルジェリア出身のソフィア・ブテラは、ヒップホップストリートダンスのグループに所属する一方で、プロのダンサーとして映画やテレビ、CMなどに出演する。
2007年に「ナイキ・ウーマン」のCMに起用され注目を浴びたことで、マドンナやリアーナのツアーに参加しました。
映画では2014年のスパイアクション「キングスマン」では剣のような足を持つ刺客ガゼル役のアクションでインパクトを放った。
他、映画監督でもあるニック・カサベテスやビル・モズリーラといったハリウッドの実力派が名を連ねている。
海外の評判
本作は2021年1月から開催の、サンダンス映画際のPremieres部門に出品されワールドプレミアをされましたが、”ゴーストランドのビジュアルがマッドマックスふう、そこに行くまでの町並みはカラフルな和風建築のようでこれはツボる“など、面白い作品というレビューが見られます。
アメリカの映画評論サイトRottenTomatoesでは、78%と大好評です。
まとめ
日本映画界の鬼才・園子温監督がハリウッドデビュー!
『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は、ハリウッドの個性派俳優ニコラス・ケイジを主演に迎え、鬼才・園子温監督がタッグを組んだエンターテイメント作品です。
映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』2021年・初夏公開予定
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