『第90回 アカデミー賞』外国語映画賞受賞『ナチュラルウーマン』
『セバスティアン・レリオ』監督
アカデミー賞助演女優賞ノミネート『女王陛下のお気に入り』
『レイチェル・ワイズ』
アカデミー賞助演女優賞ノミネート『スポットライト 世紀のスクープ』
『レイチェル・マクアダムス』
Wレイチェル主演!実力派女優2人による『美しき純愛』
厳格なユダヤ・コミュニティの故郷を捨て、自立して生きる『ロニート』
故郷に残り妻となった『エスティ』
かつて神に抗い愛し合っていた2人
偽りの自分を捨てた2人が、最後に選んだものとは・・・
ロニートとエスティ|ネタバレやあらすじ!2人のレイチェルの演技評価や禁断の愛に期待!
紹介していきたいと思います。
Contents
『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』ネタバレ・あらすじ
ニューヨークで、写真家として活躍する『ロニート』
仕事中のある日、父の死の知らせが届く。
ロニートの父は、厳格なユダヤ教の『ラビ』(律法学者)で、超正統派の指導者だった。
信仰を捨て故郷を飛び出したロニートは、父に親子の縁を切られていた。
知らせに動揺し、傷ついたロニート。
父の死と向き合うために、故郷であるイギリスのユダヤ・コミュニティへ帰ることにした。
長い髪をなびかせて、突然帰ってきたロニートを、コミュニティの人々は冷たい視線で迎えた。
ロニートの不意の帰郷に、ラビの息子のような存在で、後継者と期待されている幼なじみの『ドヴィッド』も驚きを隠せない。
父が病気であることを知らされず、新聞の死亡欄に『ラビには子供がいない』と書かれたことに憤るロニート。
ドヴィッドと結婚したのが、同じく幼なじみの『エスティ』と知り、更にショックを受ける。
久しぶりに再会したロニートとエスティの間には、周囲の反応から重々しい空気が流れる。
2人には、コミュニティの掟に抗って、惹かれ合っていたのが父に知られ、引き裂かれた過去があった。
ロニートは、父の遺産が全て『シナゴーグ』(ユダヤ教会)に寄付され、自分の存在が父に認められていなかったことを知る。
街で偶然会った、エスティと父の家を訪ねるロニート。
エスティは『もうどこにも行かないで欲しい』とロニートに告白。
かつて、惹かれあった熱い想いが再燃してキスを交わす。
信仰に従って、外ではかつらを身につけ、女子校で教師をしているエスティ。
ラビの死を伝えたのは、自分だということ。
ロニートが去ってから精神を病み、ラビの意向で、恋愛感情はないが尊敬していたドヴィッドと結婚したことを語る。
離れていた時間を取り戻すように、2人はお互いを求めあった。
しかし、2人でいるところを目撃されたエスティは、勤務先の学校で問い詰められる。
それは、ドヴィッドにも知られることとなった。
罪悪感を抱いたエスティは、信仰とロニートへの愛の間で葛藤する。
『こんな関係は続けられない』と言うエスティ。
ロニートは、エスティを監視が続く閉鎖的なコミュニティから、ロンドン中心部へと連れ出す。
かつての純愛によって、目覚めた2人が選んだ道とは・・・
監督・脚本 | セバスティアン・レリオ(Sebastián Lelio) |
出身 | アルゼンチン・メンドーサ州・メンドーサ |
生年月日 | 1974年3月8日 |
主な監督作品
2005年『La sagrada familia』兼脚本・編集
2009年『Navidad』兼脚本・編集
2011年『デストロイ8.8』兼製作・脚本・編集
2013年『グロリアの青春』兼製作・脚本・編集
2017年『ナチュラルウーマン』兼脚本
2017年『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』兼脚本
2018年『Gloria Bell』監督・脚本
気鋭のイギリス人女性作家『ナオミ・オルダーマン』の自伝的デビュー作『Disobedience』
製作も務める『レイチェル・ワイズ』が、企画段階から関わった自信作です。
『2018年4月27日』全米5館のみで、限定公開されます。
公開初週末『23万7393ドル』(1館当たり4万7479ドル)の興行収入。
『ボックスオフィス』週末興行収入ランキング初登場19位。
世界興行収入『800万3180ドル』(約8億6千800万円)
女性の同性愛を題材にしたインディペンデント作品が、興行的にも成功を収めました。
『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』キャスト
/
『#ロニートとエスティ 彼女たちの選択』ポスター完成🎊
\厳格なユダヤ・コミュニティの掟に抗い、惹かれあったロニートとエスティ。引き裂かれたはずの二人の運命が、再び重なり合う。#レイチェル・ワイズ #レイチェル・マクアダムス
▼公式HPはこちら🕯https://t.co/L5P7T2p9Hx pic.twitter.com/Hnvkb2lFJX
— 映画『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』2.7(Fri)公開 (@ronitesti_movie) November 19, 2019
ロニート・クリシュナー『レイチェル・ワイズ』
名前 | レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz) |
出身 | イングランド・ロンドン・ウェストミンスター |
生年月日 | 1970年3月7日 |
主な出演作品
1995年『デスマシーン』
1997年『ベント/堕ちた饗宴』
1998年『輝きの海』
1999年『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』『太陽の雫』
2000年『ビューティフル・クリーチャー』
2001年『スターリングラード』『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』
2002年『アバウト・ア・ボーイ』
2003年『コンフィデンス』
2004年『隣のリッチマン』
2005年『コンスタンティン』『ナイロビの蜂』
2006年『ファウンテン 永遠につづく愛』
2008年『ラブ・ダイアリーズ』
2009年『アレクサンドリア』
2011年『トゥルース 闇の告発』
2012年『ボーン・レガシー』
2013年『オズ はじまりの戦い』
2015年『グランドフィナーレ』
2016年『光をくれた人』『否定と肯定』
2017年『レイチェル』『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』
2018年『喜望峰の風に乗せて』『女王陛下のお気に入り』
2020年『ブラック・ウィドウ』
『レイチェル・ワイズ』出演のオススメ作品です!
『女王陛下のお気に入り』
18世紀初頭のイングランドを舞台に、アン女王の寵愛を奪い合う女性2人のしたたかな攻防を描いた宮廷ドラマ。
『第91回 アカデミー賞』最多9部門10ノミネート。
『主演女優賞』『オリヴィア・コールマン』受賞。
作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞・編集賞・美術賞・衣装デザイン賞
助演女優賞『エマ・ストーン』『レイチェル・ワイズ』
18世紀初頭『アン女王』が統治するイングランド。
新大陸の植民地を巡って、フランスと戦争状態。
宮廷人たちは、戦乱とは無縁の優雅な生活を送っていた。
アン女王の幼馴染で、イングランド軍を率いるモールバラ公爵の妻『サラ・チャーチル』
女王を意のままに操り、意志決定を半ば代行している状態にあった。
アン女王にとって、サラは子供時代からの親友であり、全幅の信頼を置ける存在で側近であった。
しかし、サラの専横的な姿勢が目立ってきたため、アン女王は徐々にサラを疎ましく思うようになっていた。
そこへ、サラの従妹だと名乗る『アビゲイル・ヒル』が現れる。
上流階級から没落した彼女は、サラに頼み込み召使として雇ってもらうことになる。
アビゲイルが、女王の側近として仕えるようになって以降、事態は一変する。
アン女王は健康状態が思わしくなく、痛風に苦しむ足に、アビゲイルは自分で摘んだ薬草を塗る。
サラは、勝手に女王の寝室に入ったアビゲイルをムチ打ちさせるが、女王の痛みが和らいだと知り彼女を侍女に昇格させる。
イングランド議会は、戦争推進派のホイッグ党と、終結派のトーリー党の争いで揺れていた。
戦費のために、税金を上げることに反対するトーリー党『ロバート・ハーリー』
アン女王に反対を訴えるが、ホイッグ党支持のサラに、女王の決断は『戦争は継続』と、ことごとく跳ね返される。
舞踏会の夜、図書室に忍び込んでロウソクの灯りで本を読んでいたアビゲイル。
ダンスホールを抜け出して、突然駆け込んできたアン女王とサラ。
友情以上の親密さを露わにする様子を目撃してしまう。
ハーリーは、国を動かす2人と最も近い位置にいるアビゲイルに目を付けた。
アン女王とサラの情報を流すようにと迫るが、アビゲイルは断る。
アビゲイルは、そのことをサラに報告するが、褒められるどころか『手を組む』と探られ、空砲で脅される。
サラが議会へ出ている間のアン女王の遊び相手を命じられるアビゲイル。
女王は『サラは国家の仕事より私を優先させるべき』と駄々をこねる。
アビゲイルは、女王の亡くなった17人の子供の代わりだという17匹のウサギを一緒に可愛がり、上手く女王をなだめる。
サラの信頼を徐々に得たアビゲイルは、女王のお守役を務める機会が増えていく。
ストレートに物を言うサラに対し、甘い言葉で褒め称える従順なアビゲイルに女王は心を許していく。
議会では、トーリー党が激しく抵抗して増税を食い止める。
女官長に就任して以来、初めてその権力にかげりが見えたサラに、今度は女王との関係を揺るがす大きな危機が訪れる。
それは、いつの間にか野心を目覚めさせていた、アビゲイルの思いがけない行動だった。
サラは、アビゲイルを自分の統制下におこうとしたが、アビゲイルはサラを蹴落とそうとしていたのである。
生家の没落を嘆いていたアビゲイルにとって、女王の寵愛を受けて権力を掌握することは、生家復興の大チャンスに外ならなかった。
サラとアビゲイルの間で、女王の寵愛をめぐる激しい闘争が始まった・・・
エスティ・クパーマン『レイチェル・マクアダムス』
名前 | レイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams) |
出身 | カナダ・オンタリオ州・ロンドン |
生年月日 | 1978年11月17日 |
主な出演作品
2002年『ホット・チック』
2004年『きみに読む物語』
2005年『ウエディング・クラッシャーズ』
2008年『それぞれの空に』
2009年『シャーロック・ホームズ』
2010年『恋とニュースのつくり方』
2011年『ミッドナイト・イン・パリ 』
『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』
2012年『君への誓い』
2014年『誰よりも狙われた男』
2015年『誰のせいでもない』
2016年『ドクター・ストレンジ』
2017年『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』
2018年『ゲーム・ナイト』
2020年『Eurovision』
2021年『シャーロック・ホームズ3』
『レイチェル・マクアダムス』出演のオススメ作品です!
『スポットライト 世紀のスクープ』
2003年『ピューリッツァー賞』公益報道部門受賞。
『ボストン・グローブ』紙の報道に基づき、アメリカの新聞社の調査報道班として、
最も長い歴史を持つ同紙『スポットライト』チームによる、
ボストンとその周辺地域で蔓延していたカトリック司祭による、性的虐待事件に関する報道の顛末を描いた作品。
『第88回 アカデミー賞』6部門ノミネート『作品賞』『脚本賞』2部門受賞。
作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞
助演男優賞『マーク・ラファロ』助演女優賞『レイチェル・マクアダムス』
2001年、マサチューセッツ州ボストンの日刊紙『ボストン・グローブ』
『マーティ・バロン』を新編集長として迎える。
マーティは、マイアミから来た、アウトサイダー。
ボストンに住む、誰もがあえて触れようとしないテーマについて切り込んでいく方針だった。
バロンは、同紙の少数精鋭取材チーム『スポットライト』の『ウォルター・ロビンソン』と会う。
カトリック教徒である『ゲーガン神父』の『子供への性的虐待事件』を、チームで調査し記事にするよう持ちかける。
チームは、進行中の調査を中断し、取材に取り掛かる。
何度も異動させられた、1人の神父を追う。
次第に、マサチューセッツ州で、カトリック教会が性的虐待事件を隠蔽するパターンに気付く。
神父に休暇を取得させたり、異動させたりすることで、事件が明るみに出ることを防いでいた。
虐待被害者のネットワークに接触し、事実関係の確認や証拠の確保に奔走する。
次第に、調査対象を13人の神父に広げていく。
統計的には、90人程度の神父が性的虐待を行っているはずだと言う指摘を受ける。
不自然な病休や異動させられた神父を追跡して、87人のリストを得る。
カトリック信者の多いボストンで、チームは様々な障害・妨害に遭う。
調査が佳境に差し掛かる頃、チームは『9月11日』を迎える。
同時多発テロの後、調査は棚上げされてしまう。
そんな中『枢機卿が虐待事件を知りながら無視した』という公的な証拠の存在を掴み、チームは活気づく。
ロビンソンは、カトリック教会の組織的な犯罪行為を徹底的に暴くために、記事の公開を遅らせることにした。
チームは、より多くの証拠を公開するよう求めた裁判に勝利。
記事公開の直前、ロビンソンは、記者として過去の行為を『懺悔』する。
1993年、性的虐待を行った神父、20人のリストを受け取りながらも調査をしなかったことを告白。
マーティは、過去の行為を責めるのではなく、チームが勇気を持って犯罪を暴いたことを称賛。
ロビンソンに『赦し』を与えた。
そして、2002年に事件の記事を公開する。
聖職者による、性的虐待のスキャンダルが明るみになった。
翌日、チームは多くの犠牲者から告白の電話を受け始める。
その流れは、アメリカだけでなく、世界へと広がって行く。
隠蔽行為を行った枢機卿は、一度は辞任したが、ローマの大教会に栄転。
教会全体の罪が、社会に対して償われるということは、無かった・・・
ドヴィッド・クパーマン『アレッサンドロ・ニヴォラ』
名前 | アレッサンドロ・ニヴォラ(Alessandro Nivola) |
出身 | アメリカ・マサチューセッツ州・ボストン |
生年月日 | 1972年6月28日 |
主な出演作品
1997年『秘密の絆』『フェイス/オフ』
1998年『アイ ウォント ユー』『リーチ・ザ・ロック』
1999年『完全犯罪』『Mansfield Park』
2000年『恋の骨折り損』『タイムコード』
2001年『ジュラシック・パークIII』
2002年『しあわせの法則』
2004年『二重誘拐』
2005年『Junebug』『GOAL!』
2006年『ダーウィン・アワード』
2007年『さよなら。いつかわかること』
2008年『アイズ』
2009年『ココ・アヴァン・シャネル』
2010年『Howl』『Janie Jones』
2013年『アメリカン・ハッスル』
2014年『グローリー/明日への行進』
2015年『Day Out of Days』
2016年『ネオン・デーモン』
2017年『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』
2019年『ジ・アート・オブ・セルフ・ディフェンス』
2020年『The Many Saints of Newark』
『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』2人のレイチェルの演技評価や禁断の愛に期待!
本作は、批評家から、高評価を得ています。
映画批評集積サイト『ロッテン・トマト』
現在、195件のレビューがあります。
批評家支持率は『85%』トマトメーターが75%以上の『フレッシュ認定』です。
批評家の見解の要約です『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』は、思考を喚起する様々なテーマを掘り下げている。
その試みは『レイチェル・ワイズ』『レイチェル・マクアダムス』『アレッサンドロ・ニヴォラ』の名演によって支えられている。
映画・ゲーム・テレビ番組・ミュージックの評価レビュー集積サイト『メタクリティック』
現在、38件のレビューがあります。
『メタスコア』(加重平均値)は『74/100』と高評価です。
巧みに作られた美しい映画『トロント・スター』
3人がそれぞれの苦悩をしっかり捉えていて、禁じられた恋をテーマとした他のどの作品よりも、深く心をえぐられる。『タイム』
レイチェル・ワイズとレイチェル・マクアダムスとアレッサンドロ・ニヴォラが、メランコリックな三角関係を美しく演じきっている。
深い感情を描写した、心を掴まれる作品。『ハリウッド・レポーター』
以上のように、2人のレイチェルの演技を評価しています!
『第21回 英国インディペンデント映画賞』5部門ノミネート!
『助演男優賞』受賞『アレッサンドロ・ニヴォラ』
作品賞・脚本賞・主演女優賞『レイチェル・ワイズ』助演女優賞『レイチェル・マクアダムス』
ユダヤ教指導者の父と信仰を捨てて故郷を去り、ニューヨークで活躍するカメラマンの『ロニート』
自立して自由を謳歌しているようだったが、満たされてはいなかった。
幼なじみのドヴィッドと結婚し、ユダヤの掟に従って生きる教師の『エスティ』
信仰を守り、尊敬する夫との安定した結婚生活が幸せだと思い込もうとしていた。
運命に導かれるように、再び出会った2人。
偽りの自分を捨て、本能的にお互いを求め合い『本当の自分』を取り戻そうとする。
現代社会に存在する、女性に自由のない閉鎖的な世界。
『不服従』(Disobedience)を貫こうとする2 人の女性の『禁断の愛』
Wレイチェルが、繊細かつ体当たりの演技で挑んでいます。
まとめ
映画『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』を、まとめてみました。
『2020年2月7日』全国ロードショーです!
『レイチェル・ワイズ』『レイチェル・マクアダムス』2人の演技が楽しみですね!
葛藤して揺れ動く2人を切なく、時に大胆に描いた作品です。
『人間には反抗する力があります。生き物の中で唯一、自由意思を持つのです。』
読んでいただき、ありがとうございました。
コメントを残す