1998年に公開されて大ヒットしたフランスのカーアクション映画『TAXi』
現在までに5作+ハリウッド版1作が公開されている人気シリーズです。
カーチェイスもさることながらベタな笑いが随所に散りばめられたコメディ要素が強い点も特徴的です。
これだけのシリーズがあると、最初から順にみていけばよいのか、最新作からみてもいいのか迷ってしまいますよね。
今回は『TAXi』シリーズの見る順番やキャスト、あらすじをご紹介していきます!
Contents
見る順番は関係ない?おすすめの順番は?
1998年から2019年にかけて公開された本シリーズは、基本的には同じ世界観上のストーリーです。
一応はそれぞれが独立したストーリーになってはいるので気になった順番からみても大きな問題はありませんが、やはり1から順番にみていくのがおすすめです。
とくに『TAXi』、『TAXi2』、『TAXi3』、『TAXi4』までは順番通りにみると良い感じです!
スピード狂の主人公の改造車の進化がわかりやすいですし、アクションもコメディもシリーズを追うごとにパワーアップしていっているので素直に楽しみやすいです。
逆にシリーズ5作目にあたる『TAXiダイヤモンドミッション』とハリウッド版の『TAXi NY』は主人公が別なので順番通りじゃなくても楽しめる作品となっています。
『TAXi』
あらすじ
制作&脚本リュック・ベッソン、監督ジェラール・ピレス
1998年に公開されたシリーズ1作目です!
フランスのマルセイユを舞台に、タクシー運転手になったスピード狂のダニエルと、まぬけな刑事エミリアンのコンビが強盗団を相手に奮闘するカーアクション&コメディ映画です。
デリバリーピザの配達員から晴れて個人タクシーのドライバーになったダニエルは、強化改造を施していた愛車プジョー406でその天才的な運転技術を活かし働きます。
プジョー406はボタンひとつでレーシングカーへと姿を変えて、圧倒的なスピードで客を目的地に送り届けるのですが、あるときマルセイユ警察の刑事エミリアンを乗せた際に、彼が刑事だと知らずいつものスピードで運転したため、スピード違反の現行犯で逮捕されてしまいます。
しかしその天才的な運転技術を買われて、違反を見逃してもらう代わりにその頃市内で起こっていたドイツの強盗団「メルセデス」による連続強盗事件の操作に協力することになります。
キャスト
サミー・ナセリ/ダニエル役
本シリーズの主人公にしてスピード狂のタクシードライバー・ダニエルを演じているのはフランス人俳優のサミー・ナセリ。
1994年にリュック・ベッソン監督の映画『レオン』に端役で出演、その後ベッソン制作の本作『TAXi』の主役に抜擢されたことで一躍スター俳優になりました。
プライベートでは何度か逮捕されるなど、スキャンダラスな面が目立ちますが、それでも『TAXi』と言えば彼を思い浮かべるファンは多いはず。
2006年には『デイズ・オブ・グローリー』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞しています。
フレデリック・ディーファンタル/エミリアン役
ドジでちょっとまぬけな刑事エミリアンを演じているのがフランス人俳優のフレデリック・ディーファンタル。
ダニエル演じるナセリと同様、『TAXi』における重要かつ象徴的な存在です!
『TAXi』の出演が有名ですが、フランスのテレビドラマにも出演している俳優です。
マリオン・コティヤール/リリー役
主人公ダニエルの恋人リリーを演じているのはハリウッドでも活躍中のマリオン・コティヤール。
本作の出演で知名度を上げ、その後もフランスやハリウッド映画に多く出演している人気女優です。
「世界で最も美しい顔」ランキングの常連で、1位に輝いたこともあるほどの美貌の持ち主です。
エマ・シェーベルイ/ペトラ役
エミリアン同様、マルセイユ警察に勤める刑事で彼の片思いの相手ペトラを演じているのはエマ・シェーベルイ。
スウェーデン出身のモデル・俳優で、本作への出演によりフランスで人気女優の地位を築きました。
モデルだけあって177cmの高身長で、優秀な刑事役がとてもハマっています。
ベルナール・ファルシー/ジベール役
マルセイユ警察の署長にしてトラブルメーカーのジベールを演じているのは俳優のベルナール・ファルシー。
エミリアンと並ぶ(それ以上?)まぬけなキャラクターをコミカルに演じています。
日本公開の有名な映画やドラマの出演は少ないですが、フランスでは多くの映画・ドラマに出演している俳優です。
『TAXi2』
あらすじ
制作&脚本リュック・ベッソン、監督ジェラール・クラヴジック
2000年に公開されたシリーズ2作目の映画です。
マルセイユ警察を訪れた日本の防衛庁長官。長官のドライバーに抜擢されたダニエルは、マルセイユからパリまでをコブラと呼ばれる高性能車で走ります。
しかしそこに日本人の襲撃部隊に襲われ、長官とエミリアンの恋人ペトラが誘拐されてしまいます。
彼らを救うべく、ダニエルとエミリアンは長官のSPとして派遣された諜報部員ユリやリリーの父親でありフランス陸軍幹部のベルティノー将軍の協力を得てパリへと向かうことになります。
ダニエルの愛車プジョー406は更に進化を遂げ、前作からカーチェイスの規模と迫力がパワーアップしています。
シリーズの中でも一番面白い!と言う方もいるほどの傑作です。
キャスト
サミー・ナセリ(ダニエル役)、フレデリック・ディーファンタル(エミリアン役)、マリオン・コティヤール(リリー役)、エマ・シェーベルイ(ペトラ役)、ベルナール・ファルシー(ジベール役)が前作に続きキャスティングされています。
『TAXi3』
あらすじ
制作&脚本リュック・ベッソン、監督ジェラール・クラヴジック
2003年に公開されたシリーズ3作目の映画です。
ダニエルは愛車の改造に夢中になりすぎるあまり、疎遠になってしまった恋人リリーは実家に帰ってしまいます。
しかしダニエルはリリーの妊娠を知り、生き方を変えなくてはと考え始めます。
また、エミリアンはサンタクロース強盗団と呼ばれる強盗を8か月も追うあまり、妻となったペトラの妊娠にも気づきません。
恋人や妻を二の次にしてしまった彼らが、今度はサンタクロース強盗団に立ち向かいます。
ダニエルの愛車プジョー406は更に進化をし、凄まじい加速やキャタピラー装備による雪の急斜面の走行も成し遂げています。
キャスト
メインキャストは1作目、2作目に引き続き登場します。
また、スター俳優のシルベスター・スタローンが序盤でカメオ出演(ストーリーには関わらない)するなど豪華さがパワーアップしています!
『TAXi4』
あらすじ
制作&脚本リュック・ベッソン、監督ジェラール・クラヴジック
2007年に公開されたシリーズ4作目で、ダニエル&エミリアンのコンビを主人公にしたシリーズは2020年現在でこれが最後となります。
変わらずタクシードライバーを続けているダニエルと、マルセイユ警察で勤務しているエミリアン。
それぞれの子供が成長しふたりは父親になっています。
あるとき殺人関与122件、武装強盗53件という凶悪犯アルヴェール・ヴァンデンボッシュの護送を任されたエミリアンでしたが、まんまと逃してしまう大失態を犯してしまいます。
ついにクビを言い渡されるエミリアンでしたが、親友ダニエルの力を借りてアルヴェールを追跡することにします。
うまくアルヴェール一味のアジトに潜伏するも、エミリアンは捕まってしまいます。
ダニエルの愛車もプジョー407にモデルチェンジし更に進化したほか、これまでエミリアン同様ドジが多かったジベール署長が意外な活躍?を見せます!
キャスト
これまでどおりのキャストが登場しますが、唯一リリー役のマリオン・コティヤールのみ登場しません。
前作のシルベスター・スタローンに続き、フランスのサッカー選手ジブリル・シセがカメオ出演しています。
『TAXiダイヤモンド・ミッション』
あらすじ
脚本&脚本リュック・ベッソン、監督フランク・ガスタンビド
2018年(日本公開2019年)のシリーズ最新作で、5作目の映画です。
検挙率No1で天才的なドライビングテクニックを持ちながら、スピード狂で問題ばかりを起こす警官マロは、パリ警察からマルセイユ警察に左遷されてしまいます。
市長になっていたジベールは、マルセイユで多発する強盗事件を阻止するよう命令、パリへ戻りたいマロは熱心に仕事に取り組みます。
そんな彼がスピード違反で捕まえたタクシードライバーのエディは、伝説のタクシードライバー・ダニエルの甥でした。
マロとエディは協力し、プジョー407でイタリア強盗団に立ち向かうことになります。
前作からキャストを刷新した本作。高級車も登場し、激しいカーチェイスをみせてくれます!
キャスト
先述のとおり、キャストは刷新されメインキャストとしてはジベール役のベルナール・ファルシーが継続して登場しています。
フランク・ガスタンビド/マロ役
新たな主人公でスピード狂の警官マロを演じているのは、監督も務めるフランク・ガスタンビド。
甘いマスクのイケメンでフランスの人気の俳優です。
俳優としてだけでなく、本作以外でも監督や脚本も務めるマルチな才能を持っています。
マリク・ベンタルハ/エディ役
マロの相棒でダニエルの甥でありながら、まぬけなタクシードライバーのエディを演じているのはマリク・ベンタルハ。
俳優としても活躍している人気のコメディアンで、マロ役のフランクとは共演歴があり、既に息の合ったコンビ感を見せてくれています。
『TAXI NY』
あらすじ
原案&制作リュック・ベッソン、監督ティム・ストーリー
2004年(日本公開は2005年)に公開された『TAXi』シリーズのハリウッドリメイク版です。
舞台はニューヨーク、凄腕でスピード狂の女性タクシードライバー・ベルは改造車でお客を目的地まで届けています。
車の運転が苦手なニューヨーク市警の刑事ウォッシュバーンは、銀行強盗事件に駆け付けるべくベルのタクシーに乗り込みます。
凄腕の運転技術を持つベルと刑事ウォッシュバーンはひょんなことから手を組み、美女だらけの強盗団を追うことになります。
オリジナル版の『TAXi』におけるダニエルがベル、エミリアンがウォッシュバーンとなります。
キャスト
クイーン・ラティファ/ベル役
シリーズ唯一の女性主人公でもある凄腕ドライバー・ベルを演じているのはクイーン・ラティファ。
歌手としても女優としても知られる彼女が、ダニエルポジションのスピード狂のドライバーを豪胆に演じています。
ジミー・ファロン/ウォッシュバーン役
エミリアンポジションのダメ刑事ウォッシュバーンを演じているのはジミー・ファロン。
コメディアンで人気司会者でもあり、これまで多くのトーク番組の司会を務めています。
まとめ
カーアクションとコメディが人気の映画『TAXi』シリーズは、ハリウッドリメイク版も含めると
ダニエル&エミリアンが主人公の『TAXi』~『TAXi4』
マロ&エディが主人公の『TAXiダイヤモンド・ミッション』
ベル&ウォッシュバーンが主人公の『TAXI NY』の全6作あります。
それぞれ独立したストーリー展開なので、どれから見ても楽しめますが主人公たちの関係性や改造車の進化具合がわかるとより楽しめるのでシリーズ順にみるのがおすすめです!
『TAXI NY』だけはリメイク版なのでいつみても楽しむことができます!
どの作品も思った以上に笑える作品なので車好きの方もそうでない方も楽しめますよ!
コメントを残す