この世の果て、数多の終焉(映画)ネタバレやあらすじ!時代背景やキャストの紹介も!

フランス人兵士は、大量虐殺をただ一人生きのびた。

兄を殺された男は復讐を誓い、軍規にそむく行動をくり返しながらジャングルの奥地に身を投じていくのだった。

果たして傷ついた魂が行き着く ”この世の果て” とはどんな世界なのか!

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インドシナ戦争と時代背景

インドシナ半島は、ベトナム・カンボジア・タイなどを含む東南アジアの半島です。

この半島は1946年頃までフランスの植民地として支配され、日本も軍事協定を結びベトナム人民は内政と軍事面で二重支配されていましたが、第二次大戦の敗戦により日本軍は撤退し、3国はフランスから独立しました。

しかし、フランスの復権と制圧に対してベトナム独立組織が蜂起し、この独立を巡り第一次インドシナ戦争が勃発しました。

この戦争は二次・三次と7年間も続き、第三次戦争中にはアメリカも積極的に介入し南北に分裂した北ベトナムを爆撃後はベトナム戦争も本格化しました。

その後ベトナム戦争は長期化し、ベトナムでの狂気の戦争を題材としたフランシス・コッポラの『地獄の黙示録』マイケル・チミノの『ディア・ハンター』オリバー・ストーンの『プラトーン』など、多くのベトナム戦争モノが製作されました。

これまでインドシナ戦争を描いた作品は少ないですが、1992年の『愛と戦火の大地』というフランス映画は、インドシナ戦争の実態をドキュメンタリー・タッチで描いています。

『この世の果て、数多の終焉』は、ベトナム戦争前の旧フランス領インドシナ半島での植民地支配を描き、あまり知られる事のなかった歴史の闇に迫ります。

あらすじ

時代は、1945年の第二次世界大戦末期のフランス領インドシナ。

ベトナム人民はフランス軍による内政と、日本軍による軍事と二重支配されていました。

しかし、それまでフランスと協力関係を結んでいた日本軍は「欧米国家からのアジア植民地解放」という名目でクーデターを起こし、フランス軍を奇襲で一斉攻撃しました。

攻撃後フランス軍は武装解除され投降したが、日本の支配力を示すためにフランス人将兵300余人は殺害されました。

しかし、惨たらしい死体の山から這いずり出た若き兵士ロベール・タッセン(ギャスパー・ウリエル)は、たった一人一命を取り留めました。

ロベールは、森をさまよって意識を失ったところを地元の農民に救われます。

回復したロベールは、フランス軍の駐屯地へ向かい連隊への復帰を申し出ます。

ロベールの目的はただひとつ、兄を虐殺したヴォー・ビン中尉への復讐を果たすこと。

ヴォー・ビンはベトナム解放を求めるホー・チ・ミンの補佐官で、日本軍の蛮行も見て見ぬふりをしていたのでした。

復讐を誓ったロベールは上官の命令にも抗い、しばしば軍規を乱すようにもなっていました。

ある日ロベールの駐屯地にヴォー・ビンの居場所を知っているという少年が現れ、ロベールは最後の遠征を決意しました。

その情報は本当に信用できるのか、それとも罠なのか?!

ロベールは、数名のベトナム人捕虜を従え無謀とも思えるジャングルの山越えに挑むのだが・・・。

果たして、「数多の終焉」にはどんな結末が待ち受けているのか?!

キャスト

監督・脚本/ギョーム・二クルー

フランスの鬼才ギョーム・二クルー監督は、フランス映画祭2016で上映された「愛と死の谷」が絶賛され、若手の旗手として注目されました。

本作でニクルー監督は、戦争映画で観られる扇情的なバイオレンスを一切排除した禁欲的な演出スタイルをとり、説明描写もあえて最小限にとどめ観る者の想像と解釈の余地を広げた作品に仕上げています。

ロベール・タッセン役/ギャスパー・ウリエル

主人公ロベールを演じるのは、持ち前の端正な美貌に加えその演技力で、グザヴィエ・ドラン監督と組んだ『たかが世界の終わり』ではセザール賞に輝く繊細な名演技を披露したフランスのトップスターギャスパー・ウリエル。

ウリエルは2007年の『ハンニバル・ライジング』ではハリウッド映画にも主演し、若き日のハンニバル・レクターを演じ世界中の注目を集めました。

俳優としてのキャリアにディオールのコレクションでモデルを務めるなど、多方面で活躍中です。

本作で狂気にとらわれた兵士の痛切な運命を、渾身の演技で体現しています。

サントンジュ役/ジェラール・ドパルデュー

フランスの名優ジェラール・ドパルデューが老作家役で出演し、「人生を捨てるには早すぎる」と語りかけ、ロベールの魂を救済しようとします。

ドパルデューは「愛と死の谷」を監督したギョーム・二クルーの2作目の出演であり、息の合った演技を見せています。

他にもフランス映画のエスプリがたっぷり詰まった映画『ぼくを探しに』に主演したギョーム・グイや、娼婦役にベトナム女優ラン=ケー・トランが顔を揃えています。

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まとめ

本作は第二次世界大戦末期、フランス領インドシナの凄惨な戦場の実態と、傷ついたひとりの兵士の魂に迫った戦争ドラマです。

歴史の闇に埋もれた ”この世の果て”・・・ここが最も「死」に近い場所なのです。

『この世の果て、数多の終焉』2020年8月15日(土)より公開予定。

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