ミッドサマーの設定が難しいので解説!生贄9人や9にまつわる謎や評価についても!

今回ご紹介する映画はこちら

このポスターを見て、芸術系のよくわからない難解な映画?と思ったあなた。

違います。これは、れっきとしたホラー映画です。

「ヘレディタリー/継承(2018)」が高い評価を得たアリ・アスター監督の長編2作目の作品です。

全く新しい形のホラー映画を築いた本作は、批評家からも高い評価を得ています。

今回は、そんな映画のネタバレと解説をしていきたいと思います。

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ミッドサマー ネタバレ

女子大学生のダニーは精神的な疾患を抱えていました。

彼女にはクリスチャンという恋人がいたのですが、両者の関係は冷え切っていました。

クリスチャンは、彼に依存するダニーにうんざりしていたのです。

クリスチャンは、ダニーとの関係を終わらせたいのですが、ダニーの妹が両親を道連れに無理心中した事があった為、別れを切り出せずにいました。

翌年の夏、ダニーは、クリスチャンや、彼の友人であるマーク、ジョシュ、留学生のペレと一緒に、スウェーデンで開催される夏至祭に参加します。

ペレから、「故郷のホルガで、90年に一度の祭りが今年開催される。来ないか」と誘われていたのです。

今回の祭りには、彼ら以外に、イギリスから来たサイモン、コニーも参加しています。

夏至祭が始まりました。

セレモニーの開催中、切り立った崖から、2人の老人が自殺しようとします。

しかし、片方は失敗し、崖から飛び降りても、まだ生きていました。

村人が、その老人にとどめを刺します。

なんでも、この村では72歳を迎えた老人はこのように自決を遂げなければならないようです。

村人は、二人は幸せに死んだと言っています。

ダニーは家に帰ろうとしますが、ペレに慰められ思いとどまります。

翌朝、マーク昨日亡くなった老人が埋葬されている古木に放尿し、村の人々に怒られます。

その後、マークは村の女性にどこかへ連れて行かれてしまいます。

ジョシュは、夏至祭を論文のテーマにしようとしています。

その為、祭りで用いられる預言書を深夜にこっそり撮影しようとします。

しかし、マークの皮を被った村人に殺されてしまいます。

ダニーは村の女性たちの共に、その年のメイクイーンを決める祭りに参加します。

メイクイーンに選ばれたダニーを見ていたクリスチャンは村人から、奇妙な飲み物を与えられて飲んでしまいます。

クリスチャンは飲み物で頭が混乱し、村の女性に誘惑されるまま、小屋に入ります。

そこで、村の女性にクリスチャンは性行為を強要されます。

クリスチャンと女性の性行為をダニーは目撃してしまいます。

クリスチャンは、セックスの後、その場から逃げ出しますが、途中で、ジョシュとサイモンの死体を見つけます。

その後、村人に見つかったクリスチャンは謎の仮名を吹きかけられ、意識を失います。

村では、生贄を選ぶ儀式が始まります。

儀式には、4人は村人と4人は外部の人間、そしてメイクイーンが選ぶ一人の生贄の計9人の生贄が必要です。

先刻自殺した老人二人と男女2名の生贄志願者そして、サイモン、コニー、マーク、ジョシュで8人の生贄がそろいました。

後は、メイクイーンであるダニーが生贄を選ぶだけです。

ダニーはクリスチャンを選びました。

クリスチャンは内臓を取られたクマの毛皮に入れられます。

9人の生贄は小屋に運ばれ、火がつけられます。

燃える小屋を見て、村人は喜びます。

その様子を見て、ダニーも村人と一緒に微笑むのでした。

ミッドサマー 解説

本作には、北米神話を基にした設定が数多くあります。

生贄9人や9にまつわる謎

ホルガでは、9という数字が多々出てきます。

90周年に行われる夏至祭は9日間行われ、最後は9人が神殿で生贄として焼かれる等です。

老人が飛び降りた崖の近くにある石碑も9つのルーン文字が書かれています。

又、ホルガでは、18歳までを少年。36歳までを青年。54歳までを中年。72歳までを老人と年齢ごとによって村人は分類されていました。

これらはすべて9の倍数です。

加えて、後述するアッテストゥパンの儀式(飛び降りの儀式)は、72歳以上の者が行うのですが、72という数字は、7+2=9となります。

本作では北米神話の基とした設定を数多く取り入れています。

北米神話では、巨大な木ユグドラシルを中心として、神々の世界や、人間の世界等全世界を9つに分ける事が出来ると考えられています。

これと関係があると思います。

アッテストゥパンの儀式(飛び降りの儀式)について

映画序盤で、2人の老人が崖から飛び降り自殺をしています。

スウェーデンには、高齢者を、無理に介護をするくらいなら、食事も水も与えず自然な形で看取るという介護方針もあります。

加えて、北米神話には、自身の世話を出来なくなった者が崖から飛び降りるという物語があります。

本作では、その北米神話を取り入れているのでは?と考えられます。

又、老人2人が飛び降りた崖の近くには、複数の石碑が並んでいました。

老人2人は、石碑のうち2つに自らの血をつけていました。

もしかしたら、あれらの石碑は投身自殺した者たちの墓かもしれません。

また、ボルガでは、72歳以上生きることが出来ないという風習があります。

しかし、アッテストゥパンの儀式も90年に一度なら72歳以上生きる人も出てくると考えられます。

その為、アッテストゥパンの儀式は夏至祭に関係なく毎年行われているのでしょう。

祭りについて

ペレの両親は幼いころ炎に包まれて亡くなったみたいです。

もしかすると夏至祭の9人の生贄になった可能性があります。

そう考えると矛盾点が生じます。祭りは、90年に一度。

そう考えると、両親が生贄にされていた場合、ペレは大学生である為、ペレは生まれてすらいないのです。

又、90年に一度の祭りなのに歴代のメイクイーンが非常に多いと思います。

これらの点から、夏至祭が、90年に一度というのは真っ赤な嘘で、数年に一度、もしかしたら1年に一度という短いスパンで定期的に行われていたと考えられます。

ホルガの村人は、近親相姦に気を付けていると主張していたにも関わらず、赤ん坊や子供の数が多すぎる点があります。

外部の血を定期的に取り入れているらしいですが、定期的に祭りを開催し、外部の人間をおびき寄せているのでしょう。

クリスチャンが飲んだ物について

メイクイーンを決める祭りの際、クリスチャンが飲んだ物は、かなり強力な精力剤の一種だと思います。

クリスチャンは、性欲を抑えられなり、村の女性の誘惑を断ることが出来なかったのでしょう。

夏至祭の日程について

映画内ではどう数えても5日しか経過していません。

その為、夏至祭は後4日続くと考えられます。

ここで一つ気になったのが、過去のメイクイーンが映画内で一切出てきていないのです。

もしかしたら、過去のメイクイーンは夏至祭のどこかで生贄として殺された可能性があります。

その場合、ダニーも今後、生贄として殺されるのかもしれません。

メイポールについて

メイポールは、元来から、豊穣を祝う行事であるスウェーデンの夏至祭(ホルガのではない)で使われているものです。

スウェーデンでは、メイポールを中心としてダンスを踊ることで、子孫繁栄、農作物の収穫を祝います。

ダニーの笑顔について

あつまれどうぶつの森で、ミッドサマーのラストを再現した映像です。

ダニーは映画冒頭で家族を全員失い、深い傷を負っています。

しかし、クリスチャンの友人は元より、クリスチャンですらダニーの苦しみに耳を傾けていません。

家族を失う前から、ダニーがクリスチャンに依存気味であった事から、ダニーは自身の事を深く気にかけ、共感してくれる人を求めていました。

家族を失ってから、より一層その思いは強くなったのだと思います。

しかし、クリスチャンは、ダニーの誕生日を忘れるほど、両者の関係が冷え切っています。

対して、ホルガには、村人同士感情を共有する文化があります。

クリスチャンが他の女性と性行為に及んでいるのを見たダニーの叫びを村人全員でする等です。

自身への共感を求めていたダニーは、ホルガの人に感情の共有を与えられて自身が受け入れられたと感じたのでしょう。

その結果の笑顔だと思いました。

また、メイクイーンとして、ダニーがクリスチャンを生贄として選んだ理由は、自身に共感しれくれないばかりか、他の女性と性行為に及ぶクリスチャンへの怒りからでしょう。

タペストリーについて

本作では、2枚のタペストリーが登場します。

1枚目は、冒頭で出てくるタペストリー。

これは、登場人物たちが今後どうなるのかを表しています。

2枚目のタペストリーは映画中盤で出てきたタペストリー。

これは、クリスチャンの運命を表したものだと考えられます。

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評価

アメリカの映画評論サイトであるROTTEN TOMATOESでは、83%の批評家が支持していると高い数値をたたき出しています。(他の映画の平均はおおよそ50%~65%です)

又、yahoo映画評価サイトにおいては、5点満点中3.25点という点数を出しています。

こういう人におすすめ

少し難解な映画が好きな人

従来のホラー映画には飽きた。新しい形のホラー映画が見たいという人。

カルト映画が好きな人。

びっくりする系のホラーより、じわじわと怖さが募ってくる系のホラーが好きな人

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おわりに

皆さんは、ミッドサマーで出てきた檻の中に入ったクマ。あれが海外で販売されているのをご存じでしょうか?

こちらがその商品のCM

ひたすら陽気です。海外で朝方CMとして流れていても違和感なさそう。

それが逆にめちゃくちゃ怖いです。

ミッドサマーはホラー映画の新しい方針を見出した気がします。

現在、ディレクターズカット版が劇場公開中ですので、休日にご鑑賞は如何でしょうか?

最もポスターの雰囲気とは違い、決して明るい雰囲気の映画ではないので、ご注意を。

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