ブレイブワンのネタバレ考察や感想・海外の評価!結末をあなたは許せますか?

婚約者を殺された女性が、銃を手に悪者に裁きを下す処刑人へと生まれ変わる……

ジョディ・フォスター主演の2007年の映画『ブレイブワン』

かなり前の映画ですが、少しずつ変わっていく主人公の姿に引き込まれていく上質なサスペンス・スリラーです。

評価の分かれる結末も特徴的で、観たことのない人はもちろんおすすめなのですが当時観た方も改めて観てみると感じ方が変わったりしてなかなか面白い作品です。

今回はそんな『ブレイブワン』のご紹介をしてみたいと思います!

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あらすじ

世界一安全な都市ニューヨークでラジオのパーソナリティを務めるエリカ。

ある夜、婚約者のデイビッドと愛犬の散歩をしていると男たちに絡まれ、ふたりは激しい暴行を受けます。

病院に運ばれ、長い昏睡状態から目覚めたエリカは、デイビッドが殺されてしまったことを知り絶望します。

精神的に不安定になったエリカは護身のために違法に銃を購入します。

そして犯罪者たちに自ら裁きを下していくようになります。

婚約者との幸せな未来を奪われたエリカが、悪人に裁きをくだす処刑人として覚醒していくサスペンス・スリラー映画です。

登場人物紹介

この映画に登場するふたりの主要な人物を簡単に紹介します。

ふたりは友好的な関係を築きますが、相反する部分も持ち合わせていて、ふたりの選択や関係性が結末に大きく影響します。

エリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)

ラジオ番組の人気パーソナリティを務める主人公のエリカ。
婚約者を殺され、自身も瀕死の重傷を負う悲劇に見舞われます。
そして私的に悪人へ裁きをくだす執行人へと変貌していきます。
複雑な感情に揺れながらも走り出す彼女の選択に共感できるかどうかでこの映画の評価は大きく変わりそうです。

演じているのはジョディ・フォスター。
『羊たちの沈黙』や『パニック・ルーム』など多くの作品に出演、過去2度アカデミー賞主演女優賞に輝いています。
映画出演だけでなく、ドラマや映画の監督も務め、作品としては映画『マネーモンスター』などの代表作があります。
本作ではエリカを演じたほか、制作総指揮にも名を連ねています。

ショーン・マーサー(テレンス・ハワード)

事件解決に奔走する刑事ショーン・マーサー。
法を信じ、犯罪者を処刑する執行人の存在を快く思っていません。
エリカの番組のファンであり、彼女と親交を深めていくうちにエリカの正体に疑問を抱き始めます。

演じているのはテレンス・ハワード。
映画『ハッスル&フロウ』や『アイアンマン』、ドラマ『Empire成功の代償』などに出演している俳優です。
ジョディ・フォスターとともに重厚な演技で作品の質をより高めています。

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ストーリーのネタバレ・考察

銃を手に入れたエリカがその後どうなっていくのか、ネタバレありでストーリーを追っていきます!

処刑人の誕生

婚約者を失い、自分の身を守るために銃を手に入れたエリカは、偶然女性が殺される現場を目撃してしまいます。

隠れてやり過ごそうとしますが、不運にも携帯の着信音が鳴り犯人に気づかれ襲われそうになります。

エリカはとっさに発砲して犯人の男を殺し、その場を立ち去ります。

またあるとき、エリカが地下鉄に乗っていると、乗客に因縁をつけて絡み持ち物を奪っている2人組の男を見つけます。

絡まれた乗客たちはすぐに降りていき、その車両の中には2人の男とエリカだけになります。

エリカに気づいてナイフで脅してくる男たちを、彼女は銃で撃ち殺します。

すぐに地下鉄を降り、銃で脅すだけで十分だったのではないかと悩みますが、恐怖心を感じていない自分に気づきます。
 

最初の発砲こそ、自分の身を守るためのとっさの行動でした。

しかし地下鉄では男たちに恐れる様子もなく軽蔑の眼差しを向け、殺害したあとも「威嚇するだけで十分だったかもしれない(=脅すくらいならOK)」と考えています。
男たちを殺すつもりはなかったのかもしれませんが、悪いやつには痛い目を見せようと考える処刑人としてのエリカの思考がここで伺えます。

このときから、エリカから怯えたり悩んだりする描写が減っていきます。

刑事との出会い

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#TheBraveOne #2007

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エリカは偶然ショーン・マーサー刑事と知り合い、ふたりは友人になっていきます。

エリカはマーサーへ取材を申し込み、追っている事件についてのインタビューを行い、悪事を働く男の情報を聞き出します。

マーサーに最悪の事件から立ち直った方法を質問されたエリカは「別人に生まれ変わる」と答えます。

ある夜、女性が車に監禁されているのを見つけたエリカはその車に乗り込みます。

その女性が長らく車中に監禁されていることを知り、監禁していた男に銃を突きつけて解放を要求します。

車から降りたエリカたちを狙って男は猛スピードで車で向かってきますが、エリカは狙いをつけて男を射殺します。

ここ最近立て続けに起こる悪人が殺害される事件のすべてが同じ銃を使ったものだとわかり、警察はなんらかの関連性があると考えます。

夜、エリカはマーサー刑事に眠れないと電話をかけます。

エリカは電話をしながらマーサー刑事が追っていると話していた男の後をつけています。

そして電話を終えた後、男を殴りつけて屋上から落とし殺害します。

マーサー刑事はエリカが悪人に裁きを下している人物ではないかと疑います。

処刑人と刑事の選択

暴行を受けた際に奪われていた婚約指輪が見つかり、そこからエリカはデイビッドの命を奪った暴漢たちの情報を探ります。

婚約指輪を質屋に出した女から暴漢たちの場所を聞き出すと、自分とデイビッドが暴行されている様子を撮影した動画が見てしまいます。

暴漢たちのアジトに向かったエリカは、そこでいなくなっていた愛犬を見つけ、3人いるうちの2人を殺害し、残すはあと1人というタイミングでマーサー刑事が駆け付けます。

法を信じるマーサー刑事でしたが、自身の銃をエリカに渡し男を殺害することを容認します。

容赦なく男を射殺したエリカに、マーサー刑事は自分の肩を撃つように指示します。

マーサー刑事は「3人の暴漢たちが仲間割れにより撃ち合いになり、肩を撃たれた自分が正当防衛で発砲したことにする」と言い出します。

悪人を裁いてきたときとは打って変わって震えが止まらないエリカ。

泣きながらマーサー刑事の肩を撃ちぬき、愛犬とともにその場を去りました。

 

自分には直接的に関係のない悪人ばかりを裁いてきたエリカ。

なかば偶然にデイビッドの命を奪った暴漢たちの情報を見つけ、復讐を果たしました。

エリカが行ったことはれっきとした犯罪行為ですが、一方で心情として理解できる部分もありますよね。

悪を裁くもうひとりの自分に生まれ変わったエリカでしたが、悪人ではないマーサー刑事を撃つその手は震えていました。

そして、処刑人を嫌悪し追う立場でありながら最後にはエリカを救うために偽装工作したマーサー刑事。

エリカとマーサー刑事の苦悩と選択が導いた意外な結末。
ふたりの選択に共通するのは、心情として理解できる部分があるがやってはいけないことだということですが、これに共感するかどうかで大きく評価のわかれる結末なのではないでしょうか。

傷つけられた者が私的に悪人を裁くという内容は、映画『狼よさらば』およびリメイクの『デス・ウィッシュ』にとても良く似ていますね。
また、エリカの悪人しか裁かない点やその行動が一部の人間に支持されるといった点については日本の人気漫画『デスノート』も彷彿とさせます。

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海外・国内の評価

2007年アメリカで公開され、その週末の興行収入で1位を記録する好調なスタートを切りました。

大ヒットとまではいきませんでしたが、本作の丁寧な心理描写や引き込まれる展開はかなり肯定的に評価されているようです。

やはり海外でもエリカの行動や結末に賛否は分かれたようですが、演じたジョディ・フォスターも「タイトル(ブレイブワン=勇気がある人)には皮肉も込められている。エリカを勇気があるといえるかは観る人次第」と語ったそう。

観る人の価値観や感性によって受け取り方が大きく変わってくるのもこの映画の良いところかもしれませんね!

国内でもエリカのそもそもの行動や、マーサー刑事の最後に共感や賞賛の声もあれば、違和感の声もありました!

最後に

個人的にはエリカにもマーサー刑事にも共感でき、頭ではよくないことだと判断がつくのですが、どこか正誤や善悪で評価しきれないものもあるなと感じ、考えさせられるものがありました。

ジョディ・フォスターのどことなく無機質な雰囲気がエリカのキャラクターイメージにとてもはまっていたと思います。

前半はつらい展開が続くので胸が痛くて苦しいのですが、それでもなぜかまた観たくなる不思議な力を持った映画です。

他の人の意見や感想を聞くことでまた違った見方や気づきがあるかもしれません。この映画の結末をあなたはどう思いましたか?

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