アングスト(映画)ネタバレあらすじや海外の評判!日本公開日や口コミも探してみる!

1983年に公開され、ヨーロッパでは軒並み上映中止になった映画がこの度約40年の時を経て公開されることになりました。

このような注意書きのある映画です。

「本作は、1980年にオーストリアで実際に起こった事件を描いております。当時の司法制度では裁ききれなかった為に発生した事象であり、本映画をきっかけとして以降大きく制度が変わりました。劇中、倫理的に許容しがたい設定、描写が含まれておりますが、すべて事実に基づいたものであります。本作は娯楽を趣旨としたホラー映画ではありません。特殊な撮影手法と奇抜な演出は観る者に取り返しのつかない心的外傷をおよぼす危険性があるため、この手の作品を好まない方、心臓の弱い方はご遠慮下さいますようお願い致します。またご鑑賞の際には自己責任において覚悟して劇場にご来場下さい」

娯楽を趣旨としたホラー映画ではない」と銘打たれているこの映画「アングスト/不安」。

1980年、オーストリアで実際に発生した事件が元になっているとの事ですが、事件発生から映画の公開まで3年しか経っていません。

果たして、どのような映画なのでしょうか。

映画『アングスト』のネタバレや評判、公開日などについてご紹介します。

Sponsored Links



映画『アングスト』ってどんな映画?

倫理的に許容できない

映画『アングスト』はオーストリアで有名な大量殺人犯ヴェルナー・クニーセクという男について描かれた作品です。

若い頃から犯罪を繰り返してきたクニーセクが刑務所を出た後、絶え間ない殺人衝動に身を任せ、自分の幼少期の記憶をオーバーラップさせながら美しい姉妹を筆頭とする4人家族を殺害するというのがあらすじです。

筋書きだけ追えばサラッと終了するのですが、とにかく描写がきつい。

淡々としたクニーセク本人による語りと静謐な音楽、そして圧倒的なカメラワークで残酷で不安定な場面が次々と映し出されていきます。

さらに、殺人のみならず拷問、遺体損壊、子どもの遺体を親に見せつけようと画策するなど、「倫理的に許容できない」描写がこれでもかと並びます。

なぜこのような映画が撮られたのか。

そして、「実際の事件」とはどんな事件なのか。

ヴェルナー・クニーセクという男

クニーセクは戦後間もない1946年、オーストリアのザルツブルクに生まれました。

彼はいわゆる「私生児」(婚姻関係にない男女の間に生まれた子ども)で、早くに学校に通うことを諦めて働きはじめました。

ある日彼は母親をナイフで刺してドイツへ逃亡するも、間もなく捕まり、オーストリアに強制送還されます。

その後、何軒かの強盗事件を働いた後、高齢の女性を撃つという蛮行に及びます。

1980年の初めに仮出所し、銃を購入したのち、首都ウィーンから60キロほど離れたザンクトペルテンという街に移動します。

(映画はこの時点から始まるという設定のようです)

その目的は、幼い頃からの知人であるアルトライター一家の家に侵入することでした。

結果的にクニーセクは母親のゲルトルード、26歳の息子のヴァルター、24歳のイングリットの三名を殺害、彼らの車のトランクに3人分の遺体を載せて逃走を図ります。

しかし、アルトライター家から奪った多額の現金が人目を引き、彼を怪しんだ市民の通報で犯罪は露見、クニーセクは逮捕され、裁判にかけられます。

医療的な観点から彼の異常性が証明されたものの、犯した罪の重さを鑑み、クニーセクは終身刑を宣告されます。

初めて母親を刺したのが16歳の時、以来クニーセクは34歳になるまで7回の有罪判決を受け、15年間を刑務所の中で過ごしています。

そして再び塀の中へ舞い戻り、以降の人生をそこで過ごすこととなるのです。

何が「異常」なのか

映画『アングスト』において顕著ですが、クニーセクはサイコパスとして描写され、殺人を快楽として享受する人物として描かれています。

基本的には彼の異常性がこの映画のテーマとなっています。

一方、実際のクニーセクの事件に見られる問題点として彼の精神疾患とそれに対する治療の欠如が挙げられます。

つまり精神疾患に端を発する犯罪で収監された囚人に対し、適切な医療行為を行う法律が当時存在せず、不安定なまま出所した囚人が再び犯罪を起こす…というパターンの、最も最悪なケースがクニーセクの事件だと言えるでしょう。

オーストリアの裁判所は、クニーセクがアルトレイター一家を殺害するまでに数回収監されていることに着目、そこで適切な医療行為を受けていればアルトライター一家の殺害は起こらなかっただろうという結論に達し、その後法改正を行いました。

なお、日本と同じく事件後に制定された法律は当該事件には適用されないという事後法の禁止に鑑み、この法律はクニーセクには適用されていません。

映画『アングスト』公開当時の反応と海外の評判

1980年の事件発生のわずか3年後という短いスパンで発表された今作は大きな話題を呼びました。

惨劇の舞台となったオーストリアでは一週間で上映打ち切り、内容面から各国で上映が禁止されます。

さらにイギリス、ドイツではビデオテープの発売も禁止、アメリカでは”XXX”指定がなされた…とのことですが、こちらは現在のNC–17の誇張表現とのことです。

日本では『鮮血と絶叫のメロディー/引き裂かれた夜』のタイトルでレンタルビデオとして出回ったようです。

上記のような状況にも関わらず、海外においてはTaste of cinemaというサイトにおいて「最も不安になる映画25選」(9位)「最もダークなシリアルキラー映画」(堂々の第1位!)にも選ばれ、ギャスパー・ノエがオールタイムベストに挙げているなど、静かな人気作品と言えましょう。

Sponsored Links

公開日は?

公開日は2020年7月3日を皮切りに全国での順次公開が予定されています。

(※ 2020年5月17日現在。このような状況ですので、以降変更の可能性があります)

公開予定劇場はシネマート新宿・心斎橋、京都・出町座が予定されているようですね。

今後増えていくことが予想されます。

Sponsored Links

まとめ

かなりダークでしんどく、軽々しく見に行かない方がいい作品であることは確かです。

鑑賞にあたっては覚悟と責任を持って、体調のいい時に臨むのがいいかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Sponsored Links



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)