ディズニー・ピクサー作品の大人気シリーズ『トイストーリー』
知らないという方はほとんどいないのでないかというほどに有名で人気がありますよね。
とくに『トイストーリー3』はシリーズの中でも最高という方もけっこういますね!
『トイストーリー3』ではおもちゃと子どもたちの持つドラマ性を見事に表現した作品です。
ストーリーももちろん面白いですし、登場する個性豊かなキャラクターも魅力的ですよね。
とくに3ではジェシー&バズ、ポテトヘッド夫妻、バービー&ケンといったコンビの活躍も印象的です。
今回はストーリーやキャラクター、泣ける理由についてなどご紹介していきたいと思います!
Contents
『トイストーリー』とは
先述のとおり、1996年に1作目が公開された人気シリーズ。
2019年には最新作『トイストーリー4』が公開されて大ヒットしました。
外伝エピソードも豊富にあるほか、キャラクターのグッズもかなりの人気をありますよね。
ふだんディズニーの作品は観ないという方でも『トイストーリー』は好き、という方も多いのではないでしょうか。
おもちゃの目線で描いたストーリーで、カウボーイのウッディやスペースレンジャーのバズなどたくさんのおもちゃたちが活躍します。
人間たちが夜寝静まったころ、おもちゃたちがこっそりおもちゃ箱を抜け出してひとりでに動いたりお話していたりしたら……そんな想像力がくすぐられます。
『トイストーリー3』ではウッディやバズの持ち主であるアンディが成長して大学に通うことになります。
おもちゃと人間の関係は人生の中において長く続くということはなかなかありません。
いつか訪れる別れを描いたのが『トイストーリー3』です。
『トイストーリー3』あらすじ・ネタバレあり
大学進学を控えるアンディ。
大学の寮へ引っ越すにあたって、特別な存在のウッディだけを持っていき、ほかのおもちゃたちは屋根裏部屋にしまうことに決めます。
ところがちょっとした勘違いからバズらおもちゃたちがゴミとして捨てられてしまいます。
なんとか脱出することに成功したバズたちでしたが、アンディに捨てられたと思い込み、ウッディの制止も聞かずにサニーサイド保育園に寄付されることを望みます。
寄付用の段ボールに入り込み、サニーサイド保育園に到着したアンディたち。
サニーサイド保育園のおもちゃたちのリーダー、ピンクの可愛らしいクマのぬいぐるみロッツォに歓迎されます。
バズたちはサニーサイド保育園に残ることに決め、アンディはひとりさっていきます。
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— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) May 8, 2020
帰宅する途中でアンディはボニーという女の子に拾われ、久しぶりに子どもと遊ぶ楽しさや喜びを思い出します。
サニーサイド保育園に残ったバズたちは、年少クラスの「いもむし組」を担当させられます。
年少の子どもたちはおもちゃを乱暴に扱うため、たった1日でバズたちはボロボロのくたくたに疲れ果てます。
バズはロッツォに対し、おもちゃの遊び方を分かっている子どもたちがいる「ちょうちょ組」の担当に変えてもらうように要求しに行きます。
しかし、ロッツォは優しいリーダーなどではなく実は恐怖によっておもちゃたちを支配している悪者だったのです。
新入りのおもちゃは「いもむし組」を担当させられ、乱暴な扱いを受けて壊され、いつかゴミとして捨てられてしまうのでした。
バズはロッツォ及び取り巻きのおもちゃによって捕えられ、ジェシーたちを檻の中に閉じ込めてしまいます。
バズはリセットボタンを押されてしまい、ロッツォに支配されジェシーたちが逃げないように見張り役をさせられます。
一方、ウッディはボニーの家のおもちゃからサニーサイド保育園が悪しきロッツォが支配している場所だと聞きます。
ロッツォは持ち主だったデイジーに捨てられたと勘違いし、誰も信じない性格になってしまっていたのでした。
ウッディは残ったバズたちを案じて、サニーサイド保育園へ戻ります。
ジェシーたちと再会したアンディはみんなで力を合わせて脱走を試みます。
アンディの妹モリーに捨てられたバービーの活躍によってバズの取り扱い説明書を手に入れることに成功します。
これでバズを元に戻そうとして、誤ってスペイン語モードに変えてしまいますが敵意は解けたためそのまま脱出を目指します。
脱出口であるダストシュートまでたどり着きますが、ロッツォたちに見つかってしまいます。
ウッディはデイジーのことを話題に出してロッツォの改心を試みますが失敗し、ウッディたちとロッツォがゴミ回収車に乗せられてしまいます。
ゴミ処理場に着いたウッディたち。
衝撃によってもとに戻ったバズたちと共に再び脱出を目指し移動し始めます。
同じくゴミ処理場に着いていたロッツォが身動きがとれず粉砕されかかっていたところを助け出して、一緒に行動することになります。
しかしすぐにロッツォは裏切り、ウッディたちは焼却炉の中に落ちてしまいます。
手を取り合い最期を覚悟するウッディたちでしたが、エイリアンたちがクレーンで救い出してくれ無事に生還します。
一方でウッディたちを裏切りひとり脱出したロッツォは従業員に拾われ、ゴミ回収車に括りつけられてしまいます。
なんとかアンディの家まで戻ってきたウッディたち。
ウッディは大学行きの段ボールへ、バズたちは屋根裏部屋行きの段ボールへそれぞれ入り込みます。
ウッディは付箋に何かを書き、屋根裏部屋行きの段ボールにそれを貼り付けます。
付箋に書いたのはボニーの住所でした。
アンディはボニーの家を訪ね、自分の宝物であるおもちゃを紹介しながら彼女に託します。
その段ボールの中には大学の寮へ連れていくはずだったウッディも入っていました。
アンディは一瞬ためらいますが、特別な存在であるウッディもボニーに託すことを決意します。
おもちゃたちに別れを告げてアンディは車を走らせます。
ボニーの家に残ったウッディもまた長年の相棒であるアンディに別れを告げました。
ウッディたちが画面いっぱいに動き回るわくわくや、サニーサイド保育園やゴミ処理場を脱出するときのハラハラ感
シリーズ最悪のヴィラン・ロッツォの恐怖による支配や、アンディとの切ない別れなど、様々な要素がぎゅっと詰まった『トイストーリー3』
トイストーリーシリーズの中で最も人気があるのも頷けます!
注目カップル・バービーとケン
様々なキャラクターが登場し、それぞれ個性があって魅力的ですが中でも印象的なのがバービーとケンですよね!
アンディの妹モリーにわりとあっさり捨てられてしまったバービーはサニーサイド保育園へ寄付されます。
そこで出会うのがバービーと同じ着せ替え人形であるケン。
ご存じの方も多いと思いますが、ふたりとも実在する有名なおもちゃがモデルになっています。
ここではふたりの出会いから活躍、そして最後にどうなったかを時系列でご紹介していきます!
とくにふたりの最後はエンドロールで流れるので本編しか見ていない方にとっては気になる内容ですよね!
一目で落ちた運命の恋
先述のとおり、モリーに捨てられてしまったバービーはサニーサイド保育園へ寄付されます。
そこでケンと出会い、一目でお互いに惹かれあっていきます。
このときのふたりのやり取りは、古いディズニー映画のプリンセスとプリンスを連想させます。
アンディの元に戻りたいウッディや、自らの意思でサニーサイド保育園へ来たバズたちとも違うバービーは、ウッディたちの協力者ではありますが、常に一緒にいるわけではありません。
サニーサイド保育園ではケンとともに過ごすようになります。
恋の亀裂
あらすじで紹介したとおり、サニーサイド保育園のおもちゃたちはロッツォの支配下にありました。
実はケンはロッツォの補佐という彼に近い立場であることが判明します。
それを知ったバービーは自らの意思でジェシーらとともに檻の中に入ります。
一瞬で運命的な恋に落ちたふたりでしたが、すぐに亀裂が入ってしまいます。
実際のところ、ケン自体に新入りのおもちゃへの敵意はないように見え、むしろ他の補佐役からも「女の子のおもちゃ」とからかわれたりしています。
ロッツォの恐怖による支配に渋々従っているだけで本当はファッションが好きなおもちゃだということが伺えます。
一方のバービーは、古いプリンセスのイメージから一転して正義感と行動力にあふれたおもちゃだということがわかります。
ふたりの恋の行方
リセットボタンによって初期化され、ロッツォの支配下の置かれてしまったバズ。
彼を元に戻すために活躍するのがバービーです。
バービーは檻の中で泣き真似をしてケンを呼び出し、一緒にいたいと謝ります。
そもそもバービーをとらえること自体不本意だったケンは、バービーを解放し自分の家へ連れていきます。
着せ替え人形であるケンはファッションが大好きですが、サニーサイド保育園のおもちゃの中にそれを理解してくれる人はいません。
ですが、バービーはケンのファッションに興味を持ってくれ、自分のためにファッションショーをしてほしいと頼みます。
#リー・アンクリッチ監督🎬によると、笑いの幅を一気に広げてくれたキャラクターは、#バービー の恋人 #ケン。彼はバービーの添え物という現実に心を痛めた結果、ファッション🕺🏾の達人になってしまった…という裏設定があるそうです😆#金ロー#おうちで映画#トイ・ストーリー3 #トイ・ストーリー pic.twitter.com/EBppbXUa0D
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) May 8, 2020
ケンは喜んで色々な服に着替えバービーを喜ばせますが、これもバービーの作戦。
ケンの隙を狙って彼を捕え、バズを元に戻す方法を問いただします。
これでバービーはバズの取り扱い説明書を入手することに成功します。
これもあらすじで紹介したとおり、バービー含めウッディたちは脱出寸前のところでロッツォに見つかってしまいます。
ロッツォの補佐役のおもちゃたちも一緒にいます。
ここでケンはロッツォを裏切ってバービーたちに味方します。
ロッツォは「バービー人形はごまんといるんだぞ」と言いますが、「僕には彼女だけだ」とケンが返します。
地味ながら名場面です…!
この直後、ウッディたちやロッツォがゴミ処理場へ送られてしまいます。
バービーとケンのその後は本編では描かれないままで、エンドロールでどうなったかがわかります。
映画館ですぐに席を立ってしまったり、地上波などでご覧になった方はふたりはどうなったのかと思ってしまいますよね。
エンドロールにて
本編の切なくも感動的なラストを迎えたあとに流れるエンドロール。
そこでは、ロッツォの支配が解かれたサニーサイド保育園の様子が映されます。
新たなリーダーになったのがバービーとケン。
正義感のあるバービーと、争いは好まないケンはサニーサイド保育園のリーダーに適任だったのかおもちゃたちはみんな幸せそうです。
相変わらず年少の子どもたちのおもちゃの扱いはひどいようですが、バービーとケンはおもちゃたちを労い、新たにやってきたおもちゃたちを歓迎しています。
バービーとケンは本編の後、サニーサイド保育園に残って幸せに暮らしていたようです。
ちなみに後にふたりを主人公にした超短編映画が『カーズ2』と同時公開されましたが、より一層のラブラブ状態になっています。
なぜこんなにも泣けるのか
エンドロールも含めて、感動のラストを迎えた『トイストーリー3』
とにかく泣けるという声が多いです。
なぜこんなにも泣けるのかを考えてみました。
ウッディたちにとっては無事に生還を果たし、新しい持ち主も決まって最高にハッピーなエンディングであるのと同時に、長年一緒だったアンディとの別れを意味しているラスト。
とくにウッディとアンディの関係は1作目のときからかたい絆で結ばれ、一言では表せないです。
おもちゃと人間である彼らは直接、対話することはできません。しかしアンディが、ウッディだけはボニーに渡すのを一瞬ためらうなど特別な存在であることは間違いありません。
また、現実の時間の経過に合わせて少年だったアンディも成長しているため、観る人の年齢によってはアンディに自分自身を重ねて観たという方もいるのではないでしょうか。
おもちゃと過ごすたのしい時間や、おもちゃとの別れは多くの方が経験しているだけあって共感できますし、彼らと照らし合わせて自分のときはどうだっただろうかと思わず想像してしまったりもしますね。
感動的なハッピーエンドではあるのですが、大切なものとの別れとそれぞれの新しい生活を描いた切ないラストでもあります。
ウッディの「あばよ、相棒」というセリフがまた泣かせてくれるんですよね。
湿っぽいままで終わらないのがディズニー映画の良いところで、エンドロールでは幸せに暮らすサニーサイド保育園の様子が流れます。
ウッディたちの行動が関わったおもちゃたちに影響を与え、これまでの冒険にはすべて意味があったことを表す重要な映像でもあります。
大学生になったとはいえアンディはまだ若く、きっとこれからたくさんの大切なものを見つけていくのでしょう。
屋根裏部屋に保管される予定だったバズたちは、ボニーという新たな持ち主を見つけおもちゃとして幸せに暮らしていくのでしょう。
アンディと一緒に過ごせる未来を選ばず、仲間たちと過ごすおもちゃとしての幸せを選んだウッディ。
ウッディはいつでも仲間のために行動し、アンディにも「仲間を見捨てないカウボーイ」と評されてきました。(もちろんアンディの設定ではありますが)
実にウッディらしい今回の選択がより彼を魅力的にし、シリーズにより深みを与えてくれました。
そしてこの切なく感動的なラストは、シリーズのフィナーレとはならず、そのまま続編であり誰かのために行動し続けてきたウッディの内面にスポットを当てた『トイストーリー4』へうまくつながっていきます。
まとめ
人気シリーズ『トイストーリー』の中でもとくに人気を誇る名作『トイストーリー3』
誰もが通る別れを笑いあり涙ありのストーリーで描いています。
本編ではその後どうなったか描かれなかったバービーとケンですが、エンドロールではサニーサイド保育園でふたり力を合わせてたのしく暮らしている様子が描かれていました。
子どもが楽しめるのはもちろんのこと、大人も楽しめる作品ですね!
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