ノクターナルアニマルズのネタバレ解説や考察!ラストの衝撃やタイトルに意味とは?

アートディラーの女に、20年前に別れた夫から謎めいた小説の原稿が送られてきます。

女は、その小説の内容に不安を覚えます…それは女への愛なのか、復讐なのか?!

『ノクターナル・アニマルズ』は、作品を彩る鮮やかな色彩とファッション・現代アートなどが融合した極上のミステリー映画です。

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監督&脚本は、ファッションブランドのトム・フォード

本作は、ダニエルボンドの007シリーズに衣装提供したことで知られるファッションデザイナー「トム・フォード」の監督第二作目です。

監督デビューを飾った2009年の『シングルマン』に続いてメガホンを取った本作は、謎に満ちたストーリーに西部劇の要素や恋愛映画のエッセンスも入ったミステリー作品です。

ストーリーは過去と現在と小説が並行して3つの舞台で描かれており、現在のロサンゼルスの上流階級的なトーン、小説のなかのテキサスの荒涼としたトーン、過去のニューヨークの都会的トーンなど、その映像美とコントラストはアート的であると評されています。

特に、劇中で使用された15名を越す著名な作家のアート作品は意図的に映し出され物語の展開に大きな意味を持たせています。

あらすじ

アートディラーのスーザン(エイミー・アダムス)は、アートギャラリーのオーナーとして成功を収め、ロサンゼルスを一望できる豪邸で暮らしています。

しかし、現在の夫は別の女性と不倫中でお互いの関係は既に冷え切っており、不眠症にも悩まされるなど憂鬱な毎日を送っていました。

ある日、スーザンが20年前に離婚した小説家の元夫・エドワード(ジェイク・ジレンホール)から『ノクターナル・アニマルズ(夜の獣たち)』と題された小説が送られてきます。

元旦那の小説を読み上げると、そのあまりにも恐ろしくて悲しい内容にすぐに引き込まれていきます。

スーザンとの別れが着想源となったという小説は残酷で暴力的な内容だったが、そこには精神的に弱かったはずの元夫の非凡な才能が現れていたのです。

そして、心満たされない生活を送っていたスーザンは、冷淡に振った元夫との再会を望むようになるのでした。

ネタバレ

小説『ノクターナル・アニマルズ』の中でエドワードはトニーとして登場し、妻スーザンとティーンネイジャーの娘がいます。 
                                    
三人がテキサスに車で旅行していると、不良グループに絡まれスーザンと娘だけが連れ去られてしまいます。  
                              
トニーは地元の刑事と懸命に行方を探したものの、無残にも二人は死体で発見されます。

それからトニーの執念の復讐劇が始まり、犯人たちを徐々に追い詰めていくのでした。

そんなストーリーを読み上げたスーザンは、元旦那の才能に驚くと共に空虚な心を埋めるため会いたくなり、彼とコンタクトをとります。

その後、レストランで夕食をとる約束をしたスーザンは久しぶりの再会にドレスアップと化粧をきめ、期待を込めながらレストランに向かいます。

ところがいつまで経ってもエドワードは現れず、結局スーザンは一人で食事をすることになるのでした・・・。

タイトルの意味とラストの衝撃

エドワードが書いた小説の内容は、家族を失った男の哀しい復讐劇でした。

そしてそのストーリーはスーザンとの過去の関係を反映させたものであり、現実でも彼は妻をイケメンに奪われ幸せな家庭を失ってしまったのでした。

スーザンとの結婚生活は売れない小説家の夫に対する不満や冷たい態度をとられ、結局は金持ちの男を選んでしまったスーザンに対しエドワードは何かしらの恨みを抱えていたかもしれません。

ラストでエドワードが約束をすっぽかしたのは、現在が上手くいっていないスーザンに対して更なる追い打ちであり、彼なりの復讐と考えられます・・・孤独に苦しめ、と。

もしくは「君と僕との関係はもう終わったんだ」、と。

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キャスト

スーザンを演じるのは『ザ・マスター』(2012)、『アメリカン・ハッスル』(2013)、『メッセージ』(2016)に出演したエイミー・アダムス。

エドワードとトミー役をクセのある役を演じることが多い『複製された男』(2013)『ナイトクローラー』(2014)の、ジェイク・ギレンホール。

劇中でアンディーズ警部補を演じるのは『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)で、 アカデミー賞作品賞を受賞したマイケル・シャノン。

「夜の獣たち」の意味合いは?

本作のタイトルは「ノクターナル・アニマルズ(夜の獣たち)」と訳されていますが厳密には「夜行性の獣たち」を意味し、慢性的不眠症患者であるスーザンが彼女自身を書いた小説とも考えられます。

すなわちトニー=スーザンであるということで、「君といた時の作品とは違う」というエドワードの手紙は、本作の真相についてのヒントとなる言葉です。

本作には不可解な点が多くあり、観る人によって解釈も変わるかもしれません。

物語自体は決してハッピーとは言えないが劇中に登場する衣装・セリフ・アートなど、監督&脚本のトム・フォードが緻密に仕掛けた繫がりを解きたくなる作品です。

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まとめ

女に届いた小説は、20年前に別れた元旦那からの謎めいたストーリー。

その内容は、家族を失った男の哀しい復讐劇・・・それは女への愛なのか、復讐なのか?!

オープニングのインスタレーションには『REVENGE(復讐)』という画が登場します。
『ノクターナル・アニマルズ』は、ファッションデザイナー “トム・フォード“が描く洗練されたミステリー作品です。

『ノクターナル・アニマルズ』は、2016年公開・アメリカのスリラー映画。

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