2018年にアメリカで公開された作品。主演がブル-ス・ウィルス、監督は、食人鬼の話を描いたホラ-映画「グリ-ン・フェルノ」、キアヌ・リーヴス主演のホラ-映画「ノック・ノック」など数々のホラ-映画でその名を有名にし、自身も俳優としても活躍している奇才イ-ライ・ロス。
その2人がタッグを組んだ本作は、1972年『狼よさらば』を原作とした映画『狼よさらば』のリメイク版。
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『デス・ウィッシュ』ってどんな映画
ブルース・ウィリス主演の映画「デスウィッシュ」を見た感想コメントがただ今HPに載っております!!
私達のコメントを見て興味が湧いた方は是非劇場に足を運んで下さいー!https://t.co/opowsRQDxu pic.twitter.com/bLPPNp39Z2— 鈴木咲 (@suzukisakiika) October 14, 2018
警察すら手に負えない犯罪都市となったシカゴ。ポール・カージーはその街で腕利きの外科医として活躍しています。
ある日、彼の自宅では何者かが家族を襲撃、彼が帰宅してみると妻は射殺されており、娘は重傷を負って昏睡状態。
最愛の妻を亡くし、最愛の娘は昏睡状態というやるせない失意の状態の中で日々をやり過ごすポール・カージー、一刻も早く憎い犯人を捕まえるよう警察を即しますが、犯罪であふれたシカゴの街では捜査は一向に進みません。
善良な市民である最愛の妻の命を奪った憎い悪人、自分はそんな悪人すらも命を救わなければならないことに関して疑問を感じたポ-ル。そして、一向に捕まりそうにない犯人。そんな状況に怒り心頭になった彼は、自ら銃を手に犯人抹殺のため夜の危険なシカゴの街へと繰り出します。
悪人には一切問答無用。抹殺して復讐を成し遂げたポ-ルが処刑している動画がひょんなことからネット上に流されて、彼は街の悪を一掃する“死に神”と呼ばれる救世主へと噂されるようになります。
昼間は外科医、夜になると悪の処刑人へと変貌するリベンジアクション。
『デス・ウィッシュ』のネタバレと考察・解説!
#デスウィッシュ を試写で観させて頂きました。強盗に妻子を奪われた医師が復讐のため、夜回りパニッシャーになる。
医学の知識を使って悪人に苦痛を与えた上で殺す容赦なさがたまらん‼︎
ジョン・ウィック、イコライザーに通じる正しい男の課外活動。やっぱブルース・ウィリスはカッコいい pic.twitter.com/PS18S7GAqh— デッドプー太郎 (@deadpootarou) August 30, 2018
ポール・カージー(ブル-ス・ウィルス)は腕利きの外科医として活躍。その日もいつものように仕事をこなして帰宅をすると、自宅は地獄絵図と化しています。
最愛の妻は何者かに襲撃されて死んでおり、最愛の娘は虫の息。実は、彼が留守中、自宅に押し入ってきた強盗が妻を銃撃し、娘までも重傷を負わされていました。
妻を奪われ、娘に重傷を負わせた憎き犯人へのリベンジを決意するポ-ル。そして、犯罪都市、夜のシカゴの街へと消えていきます。
次々と悪を殺害していくポ-ル、彼は人の命を救う神なのか、それとも奪う死神なのか。正義とはいったい・・・。
タイトルの意味と海外の評価も!
「デスウィッシュ」の日本版予告のネオン管文字ってアナログにも見えたり、いいよね。オリジナル版よりもいい! pic.twitter.com/KCb5L2JVya
— Macleod/マクラウド (@macleod1997) October 3, 2018
本作の原題が “Death Wish” となっていますが、その意味を辞書で調べてみると、「自分の死を望む」という意味にも「他人の死を望む」という意味にも使われています。
最愛の妻を殺され、娘を昏睡状態にされた外科医が犯人に復讐するという物語なので、どちらかというと、「自殺したい」ではなく「他人(犯人)に死んでもらいたい」という意味で使われているのかもしれません。
ただ、最愛の妻と最愛の娘の昏睡状態で生きる希望を失ったポ-ルが「自暴自棄になって危険に身をさらす」といったところが自殺願望とも捉えられ、「自分の死を望む」という意味も当てはまるような気がします。
そう解釈すると、 「自分の死を望む」という意味「他人の死を望む」という意味の両方を意図してタイトルがつけられたのかもしれません。
リメイク版の本作、海外での評判は前作よりは良く、深刻なリベンジアクションとしてハードボイルドに描かれておりましたが、本作は主演がどこか憎めない、自虐的なアクションヒ-ロ-を演じることに長けている愛すべきキャラクタ-のブル-ス・ウィルスであるだけに、そのエンタティナ-、エンタ-テイメント性が前作よりも人気を博しているようです。
『デス・ウィッシュ』のキャスト・スタッフ
ブル-ス・ウィルス(ポール・カージー)
ブルース・ウィリス『狼よさらば』リメイク、米公開日が決定 #イーライ・ロス #DeathWish https://t.co/9LLhnt7tiz pic.twitter.com/Pnr1n3bhSr
— シネマトゥデイ (@cinematoday) June 15, 2017
1984年にテレビシリーズ『特捜刑事マイアミ・バイス』の「地対空ミサイル強奪!武器密輸ルートを追え」に出演。その後シビル・シェパード主演『こちらブルームーン探偵社』(1985年 – 89年)のデビッド・アディスン・ジュニア役のオーディションを受けて3000人の候補者の中から選ばれ、コメディ役者としての地位を確立します。
1987年、『ブラインド・デート』でキム・ベイシンガー、ジョン・ラロケットと共演。
その後、『ダイ・ハード』(1988年)の主演ジョン・マクレーン役として出演、同作が大ヒットを果たし、ブル-スの名前が世界中に知れ渡ります。この映画の中でブル-スはほとんどスタントなしで演じて、その身体能力を披露。
同作で成功したウィリスは続編である『ダイ・ハード2』(1990年)と『ダイ・ハード3』(1995年)にも出演し、アクションスターへの仲間入りを果たします。
さらに、1994年にクエンティン・タランティーノの『パルプ・フィクション』で、その演技を絶賛され、これが新たな弾みとなり、1996年のカートゥーン Bruno the Kid でエグゼクティブ・プロデューサーを務め、自らをCGIで表現して、その才能をいかんなく発揮。
また、『12モンキーズ』(1995年)と『フィフス・エレメント』では世界を救う男を演じ、1998年のマイケル・ベイ監督作品『アルマゲドン』は世界的に大ヒット、1999年のM・ナイト・シャマラン監督作品『シックス・センス』ではアクションスターとは別の魅力を披露。名実ともに世界中で知らない人はいない大物俳優。
イーライ・ロス(監督)
[映画]人気ホラー監督イーライ・ロスがデビュー作『キャビン・フィーバー』のリメイク作品を製作総指揮! http://t.co/VqHwi1SPjz pic.twitter.com/37BDcy3QMr
— シネマトゥデイ (@cinematoday) October 23, 2014
幼少時に見た『エイリアン』に魅了され、8ミリ映画を撮り始めたのが切っ掛けで監督への道を模索します。
ニューヨーク大学映画学科卒業。卒業制作で、『レザボア・ドッグス』のパロディのスプラッター短編『レストラン・ドッグス』を監督し、学生映画祭で銀賞を受賞。
大学卒業後、デヴィッド・リンチ監督と知合い、リンチのウェブ短編映画制作を手伝い、2003年の『キャビン・フィーバー』で監督デビュー。
2006年公開の旅行先での監禁を描いた『ホステル』でブレイクし、2016年 キアヌ・リーブス主演映画『ノック・ノック』を監督して、ホラーだけではなくスリラー映画の幅も広げ、本作ではアクション映画に初挑戦します。多くのホラー映画の巨匠たちを敬愛し、日本人監督では、三池崇史監督作品も愛好。
まとめ
ナマハゲ賞:鬼ウィリス(デスウィッシュ)
ミスターガラスのウィリスも良いけど、この鬼ウィリスも見てくれ!
悪い子を狩るナマハゲぶりで見事受賞!
悪人の命がポテトチップスばりの薄っぺらさで消えていくので「正義とは何か…」を2秒だけ考えさせてくれます。
#第4回ビーパワーハードボイルド賞 pic.twitter.com/BllubC7Vw8— “DIE”suke (@eroerorocknroll) February 25, 2019
社会では時に正義が通らなかったりします。数多くのニュ-スで被害者が泣きを見るということを見る人も多いのではないでしょうか。また、自分や自分自身が被害者になった経験なども・・・・。
本作は正義とはいったい何かと問いただしているテ-マのような気がします。犯罪者の人権、被害者の人権、そういったことを改めて考えさせられる作品になっています。
ぜひ、そういった思いで見てみると、本作がただのエンタ-テイメント作品ではないことがうかがえるかもしれません。
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