ミスティックリバー|ラストの意味の解説や考察!最後の後味が悪いが評価は高い?

「嫌ミス(嫌な気持ちになるミステリー)映画」として名前が挙がることが多い映画『ミスティック・リバー』。

名優にして近年では監督としても名を馳せているクリント・イーストウッドの手掛けた映画としても有名です。

原作は同名のミステリー小説。

陰鬱な空の下で友情と欺瞞と後悔が錯綜する重厚な人間ドラマです。

映画『ミスティック・リバー』のあらすじや解説、評価についてご紹介します。

Sponsored Links



映画『ミスティック・リバー』ってどんな映画?

あらすじ

アメリカのボストン、イーストバッキンガムという小さな地区がこの映画の舞台。

ヤクザ上がりの雑貨屋ジミー、平凡な父親であるデイヴ、そして刑事のショーンは旧い幼馴染ですが、少年時代のある事件を境に疎遠になっています。

ある日、ジミーの娘が何者かに殺害されるという事件が起こります。

ショーンが調べを進めるうち、容疑者として名前が挙がったのはデイヴ。

ジミーの娘が殺害された夜に血塗れで家路についていたというのです。

デイヴの妻は恐れを隠しきれず、ジミーにこのことを告げます。

ジミーに問い詰められ、デイヴは幼い時分に見知らぬ男から性的暴行を受けたという悲惨な経験から、暴行されている少年を助けようとして加害者の男を殺害して血塗れになったと主張します。

殺した男は川に沈めた、自分はジミーの娘とは無関係であるというデイヴの言葉は復讐の念に駆られるジミーには届かず、デイヴは殺害され、川の奥底へと沈んでいくのです。

映画『ミスティック・リバー』の結末

真犯人はデイヴではありませんでした。

奇しくもデイヴが殺害されたのとほぼ同じ頃、ショーンが逮捕したのは、ジミーの娘のボーイフレンドの弟・レイとその友達。

口のきけないレイは、兄が取られて自分が一人になるのを恐れ、ジミーの娘を射殺したのです。

そして、デイヴが殺したという男の死体も発見されます。

しかし、水底に横たわったままのデイヴは行方不明として処理され、ジミーは友人を殺した後悔の念に苛まれますが、罪に問われることはありません。

後悔ばかりの登場人物たち

劇中、繰り返し「もし自分があの車(デイヴを誘拐した車)に乗っていたら」という台詞が出てきます。

例えば三人で乗っていたら、もしくは自分が乗っていたら、あるいは三人とも乗らなかったら。
もし、自分の夫のことを被害者の父に告げなかったら。

もし、目の前の友人の話に耳を傾けていれば…。

気がついた時にはいつだって手遅れの、なんともやるせない映画です。

この映画は上空からのアングルが多用されており、観客は登場人物が決して到ることの出来ない運命の視点から彼らの事件を見ることができる作りになっています。

また、ミスティック・リバーは実在する河川で、ネイティブ・アメリカンの言葉で「大きな川」だったところから、音が似ている「ミスティック(神秘的な)」という名前が着いたとのこと。

映画『ミスティック・リバー』のキャストは?

ジミー役 ショーン・ペン

イーストバッキンガムの裏社会を仕切るヤクザ上がりの雑貨屋ジミーを演じるのはショーン・ペン。

アメリカ・カリフォルニア州生まれの現在59歳。

映画『ミスティック・リバー』公開時には42歳です。

ヴェネツィア、カンヌ、ベルリンの世界三大映画祭の全てで主演男優賞を受賞している名優で、この『ミスティック・リバー』の演技でも米国アカデミー賞主演男優賞、ゴールデングローブ賞に輝いています。

引用したツイートでは、新型コロナウィルスの無料ウィルス検査所の設立を支援したとのことでインタビューを受けています。

デイヴ役 ティム・ロビンス

辛い過去を持ちつつ、幸せに向かって歩いていた男デイヴを演じるのはティム・ロビンス。

カリフォルニア州生まれの現在61歳、撮影当時は44歳でした。

彼もまた、『ミスティック・リバー』での演技が高く評価されアカデミー賞助演男優賞に輝いています。

『ショーシャンクの空に』にも出演し、また1995年自らが監督を務めた『デッドマン・ウォーキング』では死刑制度賛成の根強いアメリカに対し大きな疑問の波を呼び起こしました。

好々爺になりましたね。

ショーン役 ケビン・ベーコン

刑事にして、唯一最後に救いがもたらされたショーンを演じたのはケビン・ベーコン。

ペンシルバニア州生まれの61歳で、撮影当時は44歳。

映画『トレマーズ』(1990)『アポロ13』(1995)等が有名ですが、あまりにもたくさんの映画に出演しているため、ハリウッド俳優は大抵数人の知り合いを辿ればケビン・ベーコンに辿り着くという噂も。

これは「ケビン・ベーコン・ゲーム」というちょっとした数学的お遊びとして親しまれているそうです。

Sponsored Links

映画『ミスティック・リバー』の評判は?

悲しい映画ですが、重厚な人間ドラマとして評価が非常に高く、受賞こそ逃したものの、アカデミー賞作品賞候補に挙がっていました。

また、ショーン・ペン、ティム・ロビンスがアカデミー、ゴールデングローブ賞の各賞で主演・助演男優賞を受賞しています。

17年前の映画ながら、英語圏映画批評サイトロッテントマトでは実に9割近くの観客・批評家から好評価を得ています。

あまりにも報われないデイヴにやりきれなさを感じる一方で、どうしようもなく救いもない作品世界に一筋の希望を見出そうとする人もいるようです。
登場人物それぞれにきちんとした来し方があり、それだけに顛末の残酷さが身に染みます。

Sponsored Links

まとめ

映画『ミスティック・リバー』についてご紹介しました。

重厚な人間ドラマとして評価の高い本作をみて、思考に耽るのも素敵な連休の過ごし方かもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Sponsored Links



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)