今回紹介するのは2011年に公開された映画『八日目の蝉』についてです。
映画『八日目の蝉』と言えば、第35回アカデミー賞にて最優秀作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞など10冠を、他にも報知映画賞、ブルーリボン賞など様々な賞を獲得した名作です。
そんな映画『八日目の蝉』に関して、きわこのその後、結局は何が言いたかったのか、続編の可能性などについて紹介していきたいと思います!
映画『八日目の蝉』きわこのその後はどうなったの?
ここでは、映画『八日目の蝉』にてきわこはその後どうなったのかについて紹介していきます。
今宵の映画
八日目の蝉 2011年
角田光代原作
井上真央、永作博美愛した男の家庭から
子供を誘拐した希和子
薫と名付け何より大切に育てる逮捕された母、幸せを探す薫
良い役者が脇を固めることで
サスペンスにとどまらない
繊細な仕上がりになっている母と子の絆とは、何だろう? pic.twitter.com/A4aA9ZEQpz
— エルサ笑瑠咲 (@daian_td) March 30, 2019
映画の中では、きわこ(永作博美)についての情報は、えりな(かおる)(井上真央)と一緒に暮らしていた時間のこと、懲役6年を言い渡されたこと、5年前に写真館に写真を取りに来たことしか描かれていません。
つまり、えりなと別れた後のことは、服役していたことと写真を取りに来たことしか情報がないのです。
八日目の蝉
井上真央&永作博美共演、映画賞を総なめにした衝撃作>https://t.co/mkhvnUBMai #GYAO pic.twitter.com/u3sarlCVW8— GYAO! (@Yahoo_GYAO) December 21, 2017
映画でも原作でも、その後、きわこがどうしているのかというのは、残念ながら描かれていません。
あくまで予想ということになりますが、実際きわこは唯一のえりなとのつながりである写真を取りに来て、そのまま消え、彼女の前に姿を見せることはなかったのではないかと予想します。
もちろん、今のえりなを彼女も知ることはないでしょうが、後半にある、警察に捕まりえりなと引き離されるシーンでは、どこかもう二度と会えないと覚悟を決めているような感じがひしひしと伝わってきます。
#映画で印象に残ってる別れの挨拶
その子は!
まだご飯を食べていません!よろしくお願いします…
『八日目の蝉』 pic.twitter.com/Q7hxGLWP6Q
— あき☆ち (@chiaki19617326) January 23, 2018
また、最初の公判のシーンの、えりなの両親に対して「子育てを経験させてくれてありがとうございました。」というセリフから、完全に未練を断ち切るように、自分に言い聞かせているように感じました。
これらから、彼女はえりなに決して姿を見せないよう、ひっそりと生きているのはでないか、と考えます。
わたしは殺人・犯罪の逃避行的な
鬱作品が好きだと再確認した登場人物全員が不幸になる的な
非現実感と焦燥感に快感を感じる映画『八日目の蝉』
映画『悪人』
漫画『おやすみプンプン』
漫画『ヒミズ』 pic.twitter.com/38yte1CGcw— なつ (@whethertis) April 21, 2020
しかし、描かれていない以上、結局は視聴者の創造にゆだねられているということです。
皆さんは、きわこがどう過ごしていると考えるでしょうか。
映画『八日目の蝉』結局は何が言いたかったの?
ここでは、映画『八日目の蝉』は、作品として結局は何が言いたかったのかという点について紹介していきます。
「八日目の蝉」
晩秋になると、角田光代原作の「八日目の蝉」を思い出します。
おすすめの理由は
・男と女とは
・女とは
・母と子とは
を考えさせてくれる点です。特に、後編で主人公が子供と別れるシーンは考えさせられました。 pic.twitter.com/mVdKMWIxBR
— おすすめ映画紹介垢! (@osusumeiga) November 24, 2019
結局、この物語が何を言いたかったのか、それは解釈が難しいところもあります。
ここからはネタバレが含まれますので、ご注意ください。
主人公のえりなは自分が、きわこと同じ状況(妻子ある男性の子供を妊娠したこと)に陥ったことや、これから母になるということで、自分の実の母ときわこのことを考え直すことになります。
彼女は自分の周りの状況(家族、彼氏との関係)や、きわこと送った日々を順番に振り返っていき、自分が何者なのか、自分が何をしたい、どういう人になりたいのか、ということを見つけていっているように見受けられます。
『八日目の蝉』角田光代
特に泣いたりはなかった。七日で死んでしまうはずやったのに八日目を迎えた蝉はかわいそうなのだろうか、まわりはみんな死んじゃうから辛くて悲しいけど、八日目を生きた蝉にしか見れないものもある、って部分はすき。 pic.twitter.com/PHDyrkD086— ひな (@fcl17_) June 6, 2016
このことから、女であること、母であること、男女とは、親子とは、という様々なテーマを考えさせられる映画であると考えます。
随分アバウトな書き方をして申し訳ございませんが、恐らく「考えさせる」映画の部類に入るのではないかと思います。
Twitterでは、このような感想がありました。
今宵の映画
八日目の蝉 2011年
角田光代原作
井上真央、永作博美愛した男の家庭から
子供を誘拐した希和子
薫と名付け何より大切に育てる逮捕された母、幸せを探す薫
良い役者が脇を固めることで
サスペンスにとどまらない
繊細な仕上がりになっている母と子の絆とは、何だろう? pic.twitter.com/A4aA9ZEQpz
— エルサ笑瑠咲 (@daian_td) March 30, 2019
「八日目の蝉」
晩秋になると、角田光代原作の「八日目の蝉」を思い出します。
おすすめの理由は
・男と女とは
・女とは
・母と子とは
を考えさせてくれる点です。特に、後編で主人公が子供と別れるシーンは考えさせられました。 pic.twitter.com/mVdKMWIxBR
— おすすめ映画紹介垢! (@osusumeiga) November 24, 2019
八日目の蝉
父親の愛人に誘拐されるところから始まる。偽の母と薫がこれからもずっと幸せであって欲しいと願った時、からの島を出る前のシーン
「この子はまだご飯を食べていません」
絶対泣かないと思ってたけど4年間の母と娘の愛は特別過ぎた
八日目の蝉はきっと七日目の蝉よりも輝いている pic.twitter.com/BRUxqAQPmS— さくら (@x3As7fOjK9lG8Dg) April 21, 2018
やはり、皆さん人それぞれ考えさせられるものがあったというのが本当の所のようです。
ぜひ、皆さんも本作を見て、何か受け取っていただけたらと思います。
映画『八日目の蝉』続編の可能性はある?
ここでは、映画『八日目の蝉』に続編の可能性はあるのか、紹介していきます。
まずは、Twitterではこのような声がありました。
八日目の蝉続編みたいわ
— JUN (@babababadoya) March 10, 2013
日本アカデミー賞。八日目の蝉、すごいですねぇ。個人的には、主演男優賞を大泉洋さんに差し上げたかったなぁ。次回、続編を楽しみにしております。
— スコーンドルフィン応援隊長 (@sconetaicho) March 2, 2012
八日目の蝉、最後まで観たけど…泣いちゃったけど…もっと我が子を大切に育てようって思ったけど…うーん、続編希望!ってないか。
— サクラママ (@sakurasakusaku3) June 22, 2012
これらのツイートからも、続編を望む声が多くあることがわかります。
しかし、同時に続編はまだつくられていないことがわかりますね。
それでは、これから続編がつくられる可能性はあるのでしょうか。
率直に言うと、現在の時点では…、作られる予定はないようです。
弥彦神社に行ったら、もう9月半ばだというのに蝉がけたたましく鳴いていました。
ふと小説「八日目の蝉」を思い出します。
蝉の寿命は七日間。八日目まで生きた蝉は、いつもの様に懸命に鳴きますが、ふと気付くと友達も何もいませんでした。
神社で鳴いていた蝉は良きパートナーに出会えただろうか。 pic.twitter.com/DxG6ovy0yk— Gruidae_Turtle@早くアルビを観たい (@Gruidae_Turtle) September 16, 2018
映画『八日目の蝉』は2011年につくられており、製作からもう9年の歳月がたっていることや、この続きのネタがないことが、続編が製作されない理由として挙げられるでしょう。
実際、映画版では原作の結末より少し踏み込んだ内容で物語が描かれているようなのです。
『八日目の蝉 』角田光代
犯罪者に肩入れしたのは後にも先にも初めて。それだけ希和子の母性が強かった。
「空っぽのがらんどう」
この言葉の辛さがこの歳になって胸に沁みる薫と希和子の平穏な暮らしが続けばと願わずにいられかった。
瀬戸内の防波堤が目に浮かぶ…
一生忘れない1冊#再読 #読了 pic.twitter.com/YDAYgTRrDK— miu @読書垢 (@ao75s) April 21, 2020
それでいて、小説版は続編なども書かれていないため、これ以上物語を進めることは実質不可能ということになってきます。
視聴者の声としては、大人になってからの二人(きわことえりな)を見たいという声も多いようですが、続編としてそれがつくられるのは不可能だと思われます。
小池栄子さんの役が序盤まで好きじゃなかったんだけど、中盤から終盤あたりはだんだんいい感じのキャラクターになって受け入れられるようになった。最後、急に本編が終わったから八日目の蝉は続編かスピンオフがあればいいなーって思う。
— まる(maru4527) (@maru4527) October 8, 2015
視聴者に、その後の結末をゆだねるスタイルで描かれた映画のようなので、皆さんもこの後二人がどのような人生をたどっていくのか、想像して楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
自分なりの続編をつくってみてください!
まとめ
ここまで、映画『八日目の蝉』に関して、きわこのその後、結局何が言いたかったか、続編の可能性について紹介してきました。
シリアスで難しい内容ということもあり、なかなか読み取るのが困難、人によって見方も違うと思います。
ぜひ自分の目で見て解釈してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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